犬だって散歩する

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犬だって散歩する

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062028370
  • NDC分類 914.6

内容説明

現代川柳にいはく、退くつの猫に出てゆくとこがあり、と。猫だって散歩する、いはんや犬においてをや。そしてわたしもときどき東京の街をぶらつく。最新エッセイ31篇。

目次

大文学
外人接待法
最初の言葉
コアラ
立ちて見に来し印南国原
石川半山の人物評
嫌ひなもの
阿部お定
徴兵検査
日系マッカーサー
東京といふ山
誇張論序説
フェリーニの船
酒杯の間
味噌汁考
バイコロジー
戯曲の習作
ホームズ学の諸問題
残念な話
食堂車
漱石の句
目覚まし時計
龍の研究
アヂサヰとドヂヨウとオットセイ
カラオケ論
歴史の勉強
巡査の役得
ポルノ漢詩
日比翁助
儒教の研究
電柱

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パチーノ

7
「小説現代」1985年10月号・12月号から1986年10月号に連載されたエッセイ31篇を纏めたもの。やはり80年代以降に書かれたエッセイ集が読みやすくて面白い。コアラの愛らしさと凶暴性をユーモラスに描いた『コアラ』が良かった。毎度のことながら吉田健一、野坂昭如といった作家が今作にも登場する。2015/12/30

fuji

1
浅学の身には、洒落と冗句が解せない話が幾つもあった。 30年前に外人に寿司を食べさせる話や徴兵検査、東京という山などの話には興がわいた。2014/10/16

左近

1
何事も面白がる人のもとへは、面白いゴシップ、エピソードが自然と集まってくる。広大な知の世界を渉猟し、ユーモラスに切り取って見せてくれるのが楽しい。好きなものよりも嫌いなものを調べた方が、人となりがよくわかるのではないかという指摘、説得力を感じた。丸谷氏の本を読む度に、吉田健一という人に興味が湧き、いつか著作を読もう読もうと思いながらも、まだ読んでいない。吉田茂の息子で英語がやたらとできた、ということはわかったけど。2012/06/29

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