感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
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日本の海賊史の先魁とも言える藤原純友を語った「海と風と虹と」読了後に、更に海の史劇に触発された感が募り本著を読み出した。本著は、平安末期の承平天慶の乱から下って、戦国中期の倭寇を題材にした海の史劇とも言える。大内氏の血族である主人公が、毛利氏との抗争による主家の再興と破綻、味方でもある大友氏への疑念等を経験しつつも清々しく生きる姿は、一種の成長物語として語られている。次巻でいよいよ倭寇の一員となり、海外に乗り出し、どのような場面に出くわすか楽しみである。2013/05/14
