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講談社文芸文庫
日本文壇史〈9〉日露戦後の新文学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061963641
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

「ホトトギス」関係の虚子、坂本四方太らや、帝大の学生たちが漱石の周辺に集りだした明治三十八年十月、象徴詩の源泉上田敏の訳詩集『海潮音』が刊行。翌三十九年島村抱月らによる「早稲田文学」が一月再刊。三月、藤村は文学史を画する自然主義小説『破戒』を、独歩は『運命』を刊行。社会主義者の動向、蘆花、小山内薫らの活動等、新時代の到来を告げた。“伊藤文壇史”の真骨頂、日露戦後の多彩な文学世界の展開。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AR読書記録

3
“新文学”がいかなるものか、つまり文体や物語性などへの関心から、著者の内面(を通してリアルな一個の人間の心と生き方のありよう)に目が向けられ始めている、というのを、じわじわと実感させられるような内容だったと思う。まちがってたら恥ずかしいが。かなり“徳冨蘆花”回ではあって、そして人としてはなんつうか(奥さんとも共依存つうかやっかいな関係性)だともおもうけれど、エルサレム経由で船、汽車等を乗り継ぎトルストイをひとり訪ねていくなど、行動力、一途さはすごいのが印象的。芦花公園また行っとくかなー。2015/06/03

rbyawa

1
i057、漱石さんの小説家としての躍進がなんだかんだと一番大きな出来事かな? あとあれ、中央公論の瀧田さんが小説を書かせたんだよ、というのは聞いていたものの、その時点でまだ東京帝大の生徒だったというのはあんまり意識したことがなかったなぁ、いや、たまにいますけどね、学生デビューとか学生編集者さんとか。あと、なんだかんだと中央公論が本格的に小説載せ始めたのも漱石さんから始まったと言っていいのね(いや学者さんが一回書いてるけど)。自然主義も初期面子は出揃い、ただ、ここがすでに最盛期か…。しかし小説媒体が少ない。2018/09/04

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