出版社内容情報
【内容紹介】
目が見えず、耳も聞こえず、そのために口もきけないという、3つの重い苦しみを背負わされたヘレンは、強い精神力とゆたかな心で、光の世界へとあゆんでいき、血のにじむような努力のはてに、「20世紀の奇跡の人」とよばれる名誉を得ることになる。しかし、それはけっしてヘレン1人の力によるものではない、ヘレンにまさるともおとらない愛と強い意志とで、みちびき、はげましつづけたサリバン先生がいなければ、ヘレンは、「わたしはほんとうに幸福です。」と、いいきれるようにはなれなかったかもしれない。ヘレンが奇跡を実現した人だとすれば、サリバン先生は、その奇跡をおこさせた人である。――「余筆」より