講談社文庫<br> 心のある家

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講談社文庫
心のある家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061858251
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「年々四季の風景が身に沁みるようになった。残り少ない命を、私の知らぬ私が、本能的に鋭く深く感じ取っているのだろうか。行きずりの子供の姿に幼き日に死んだ妹を思ったり、青空の下に真っ赤に染ったナナカマドの紅葉を見上げたり…」過ぎゆく日々、心に映る風景を書き留めた、愛と祈りのエッセイ集。

目次

心のある家
育ての親の愛
何も知らなかった
共犯者になれる先生
今、求められているもの
暴走族の涙
六十余年前の声〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Take@磨穿鉄靴

38
思えば本を読むようになったきっかけは中学一年生の時に読んだ「氷点」だったと思う。当時キリスト教についていろいろ考えたけど結局は信じきれなかった。今も残念ながら心からの信仰は持ち合わせていないけど信仰を持つ人を羨ましく思う。本棚に残すか断捨離か迷うけど減らしていかなければならないし残留ならずかな。★★★☆☆2021/05/22

ゆーこりん

8
三浦綾子さんは敬虔なクリスチャン。私は無宗教ですが、綾子さんの随筆・小説はとても読みやすいし心の深いところに訴えてくるものがあるのでとても好きです。末期癌の状態で書かれた随筆ですが、神を信じ人を愛し自分の死をも恐れていない綾子さんの誠実さ優しさ強さがあふれています。綾子さんの文章に触れると謙虚な気持ちになれます。亡くなられた今も著書の中に魂が生き続けていらっしゃるのを感じます。2013/11/18

moonanddai

6
そうか、私も勘違いしていました。ミレーの「落ち穂拾い」は労働の厳しさ、農民の貧しさを表現しているものだとばかり思っていました。それもあるのですが、むしろ「落ち穂」は村の寡婦や貧しい人たちのために、耕作者が残していったものだったので、むしろ人の心の温かさを伝えるものでした。とすると「晩鐘」ももっと広い意味にとらえなければならないのかもしれません。「祈り」は単なる祈りだけにとどまらず、あらゆる人、あらゆるものへの祈りへ広がっていくものなのかもしれない。この本を読んでそう感じました。2017/08/16

gen

3
家族から借りた、'94年刊行のエッセイ集。謙虚に、そして常に祈り、光世さんと生きる三浦綾子さんは、見習いたい人だ。「学ぶよろこび」に「君たちが卒業したということは、独学できるということである」という台詞があるが、僕はどうか。学ぶことを忘れて、ふらふら毎日を過ごしているじゃないか。2014/04/03

じゅんちゃん

1
クリスチャン作家である筆者のエッセイ集。どの章を読んでも根底には神のもと、どのように生きていったら良いのかという考えがあるので、無宗教である私でも考えさせられることが多かったと思います。個人的には「氷点」などの小説の方が好きです。2016/12/03

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