講談社ノベルス
琅邪の虎

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 302p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061827561
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「虎が人の姿をして、災いを振り撒く」〓(ちょう)鬼(虎に喰われた人の妖怪)の警告直後から始皇帝時代の港町・琅邪で奇妙な事件が続発する!「神木の下の連続殺人」「暗躍する謎の集団」「人間の足が生えた虎」「始皇帝の観光台崩壊」―全ては虎を遣わした古代王の祟りか?恐怖に陥る人々を救うため、求盗(警察官)の希仁や伝説の方土・徐福の弟子たちが、異能を駆使して真相に迫る。

著者等紹介

丸山天寿[マルヤマテンジュ]
1954年、長崎県生まれ。福岡県立八幡南高等学校卒業後、陸上自衛隊勤務を経て、古書店を開業。ライフワークである邪馬台国研究を進めるうち、自身初の小説となる『琅邪の鬼』を着想。2010年、第44回メフィスト賞を受賞し、デビューを果たす。現在、福岡県北九州市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

20
「人虎」の正体にはおおよそ、予測はつけていたので驚きませんでしたが物悲しいと思いました。お約束の水戸黄門的締めと天帝シリーズばりの裏の真実の提示というこのマンネリは果たして吉と出るか、凶と出るかが気になります。2012/04/02

芍薬

15
あれ?なんか前作と同じ?戦闘シーンいる?なんかいろいろする前に無心先生呼んじゃえば良かったのに……2014/11/06

しろ

13
☆7 「虎」とはなんだったのか、それは前回の「鬼」のように人間の心に巣くうものだったんだろう。人間のそういう危険なところを明瞭な形と曖昧な形で表していたと思う。中盤辺りでの混乱はすごかった。疑心暗鬼のせいか、みな、腹にため込んできた不満や文句をここぞとばかりに吐き出す様はある意味圧巻。モンスターペアレンツを思い出した。しかし、そこにも伏線があるから油断できない。今回もなかなか大風呂敷を広げたが、しっかり現実の地平に降ろしてる。無駄に広げた個所もあった気はしたけど、よくぞここまで複雑にした、と感心。2011/03/07

たこやき

12
(2作目ということもあるだろうが)説明文などの入れ方が巧くなっていて、最初から物語に入り込めた。「人虎」を中心に様々な事件を起こし、溜めに溜めて最後に怒濤の勢いで解答を示す迫力も健在。2作目として、完成度の高い一作だと思う。ただ、前作、今作と真相のパターンが似ているだけに、シリーズ化において、マンネリ化の解消というのが一つの課題になりそう。2011/02/14

マムみかん(*感想は風まかせ*)

8
“徐福”繋がり(笑)で読みました。 始皇帝の時代の中国を舞台に、お馴染みの残虎ら徐福塾メンバー、求盗(警察官)の希仁や陽武、更に犬の呉多が大活躍♪ ――500年を経た古虎が人間を喰って、その人間に化身した「人虎」が町に災いを振り撒く!? 人虎狩りで町も人心も混乱し、相次ぐ殺人事件や突然の観光台の崩壊は過去の偉大な王の祟り!?――前作同様、名探偵役・無心先生の登場で一気に活劇モードに入り、奇妙な物語は本格ミステリーに大変身でスッキリ♪ しかし…やっぱり無心先生こそ鬼?人虎?(笑) 2011/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1497088
  • ご注意事項