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講談社ノベルス
終焉の詩―フェンネル大陸 偽王伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 325p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061825208
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

強国シスタスがソルド王国を再び侵略―最悪の報せが偽王フェンベルクに齎された。小国に残る友を救うため、戦いと恐怖の連鎖を断ち切るため、彼女は全ての元凶シスタス皇王がいる地へ。だが辿り着いた敵の中枢部で見たのは、強国が隠し続けた闇と思いもよらぬ人物だった!!「フェンネル大陸偽王伝」シリーズ完結編。

著者等紹介

高里椎奈[タカサトシイナ]
1976年12月27日生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

19
様々な事情や叶わないと思い込んでいたからこそ、切実にならずにはいられなかった願いを抱く人々が遣る瀬無いですが自分ができることや信念に従って行動するフェンたちに胸を打たれました。薬屋シリーズなど高里さんの作品は人物を見る目が厳しくも優しいから好きです。まさかのどんでん返しに「吃驚させないでよ」とちょっと怒りながらも彼らにまた会えた人々の救いと喜びに同じく、嬉しくなります。2011/09/12

陸抗

13
【再読】偽王伝終幕。シスタスの侵略も、医師を集める行為も、きっかけは本当に些細なものだった。近隣諸国をまとめて戦争を仕掛けるのでなく、皇王に話を聞きたいというフェンの行動が、結果的にシスタスも救った。多少の遺恨は残るかもしれないけれど、良いラストだった。まだ、フェンの旅は続くので、先を読むのが楽しみ。2018/07/18

陽月

6
偽王伝完結。あまり書かれていないところで、戦後に国同士のもやもやはあるだろうが、基本的には全員円満な終わり。クレイノイアが最後の最後で大好きなキャラになったがために切ない。彼に幸あれ。不変で在り続ける者。人と人を繋げていく者。それこそが真の王である、という言葉はすごく重たく受け止めました。世界を担うのは荷が重たいけども、大好きな人達を守りたい。それが皆に広がれば穏やかな世界は必ず訪れる。真勇伝も近いうちに読みたいな。でもローゼルは…マットが好きなんだとばかり。前巻の題名の意味も変わってくるような。2013/04/23

呉藍

5
思わせぶりな人のなんと多いことか! ミグレイに始まって女王まで(笑 抱き着いたマットが可愛く思えました。意外性と希望に溢れるラストにじぃんとくる中、あれサチは一体……。これは第二章への伏線? 結局、寂しい人が少しだけ救われた優しい話で満足。そしてフェンとテオは次なる土地に。いつかロカやアシュレイと再開するだろうか。2011/08/22

みとん

4
満足の偽王伝完結。文庫化待てずフライング。ストライフ、ソルド、パラクレス、ラビッジ…と各国の色々な事情が発覚したが、ラストは問題国シスタス。たくさんの国を巻き込み、たくさんの人々を不幸にしたのに、許していいの?情状酌量の余地はあるだろうけど。パラクレスとかフェンのネックレスとかもっと関わってくると思ったのにな〜。っていうか死んだと見せかけて生きてましたが多すぎる…。7年経ってあっさり目覚めるなんて、今までのお医者さんは何をしてたの。主人公フェンは目立たなかったけど、サチが出ればOK。カッコいいもの(笑)2012/03/09

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