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講談社ノベルス
QED 鬼の城伝説

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  • サイズ 新書判/ページ数 282p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061824096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

岡山・吉備津神社に今も伝わる、占卜「鳴釜神事」。大和朝廷によって退治され、土中深く埋められた鬼神―温羅の首が、釜を唸らせて人の吉凶を告げるという。一方、これとは逆に、総社市の外れ、鬼野辺家に先祖代々伝わる大きな釜には、鳴ると凶―主が死ぬという言い伝えがあった。そして…、不吉の釜が鳴り、土蔵に長男・健爾の生首が!?旅の途中、事件に遭遇した崇は、事件の核心“桃太郎伝説”の騙りを衝く。

著者等紹介

高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

56
また一つ、歴史の固定概念を消失させ、新たな歴史の捉え方を養った!尽きることのない歴史談議は、本当にわくわくさせてくれる。古から現代まで語り継がれる出来事と今まさに現在進行形で起きている事件の謎を桑原崇が証明するシリーズ第9弾。今回は桃太郎伝説と鳴釜の秘密に迫る。釜が鳴って人が死ぬ…。不吉な予感と殺人事件が次々と起こる中、遅れて登場する名探偵。焦らされて、真実追及を欲する最高潮に最高の形で彼は桃太郎伝説の騙りと殺人事件の思いがけない繋がりを語り始める。古代より摺り込まれてきた記憶に操られているのか、私達は。2022/11/26

とも

38
★★★☆そろそろマンネリ化かぁ、ネタ切れかぁ。メインテーマは岡山の鬼 「温羅」と桃太郎伝説。予想通り、負け組みは土着の温羅、対する勝者の桃太郎は朝廷側で権謀術数の限りを尽くすという構図。彼の作品を読んでいると、正直者はバカを見る、嘘もつき続ければ本当になる、という言葉が度々頭をもたげるとともに、どうやらこの勝ち方日本人らしくない。もしかして、日本史に出てくる勝者=朝廷は生来卑怯な渡来人ではないかと懐疑的になったりして。2018/02/12

るぴん

32
図書館本。第9弾。舞台は岡山。旧家の土蔵で、頭部を切断された若い男性の死体が発見される。第一発見者は彼の婚約者だった。その後も起こる連続殺人事件には、桃太郎の鬼退治にまつわる歴史が絡んでいた。温羅も鬼ノ城も全く知らなかったので、とても興味をそそられた。鬼退治も、朝廷側の騙りだったのか。今までタタルが散々言ってきた「現代の日本人はほぼ鬼の子孫」だという認識があれば、この事件は起きなかったと思うと、無意味な事件だったとしか言いようがない。2016/12/17

芍薬

22
またしても、歴史の影で虐げられた物悲しいお話。 タタルさんって日本の真実に詳しい博識な奇人だと思っていたのですが、ここに来てうら若い女子を喋り倒して煙に巻きたい変人なのでは?と思えてきました。2013/05/14

那由多

17
有名な桃太郎伝説の歴史的真相は、あちこちで取り上げられているので目新しい説は出てこなかったけれど、現代の事件が添え物になってなくてバランスが良かった。タンパク質の記憶、DNAの話題が最初と最後で上手く繋げてるのも、スッキリとまとまっている。2018/12/07

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