内容説明
徳川治世転覆を狙う森宗意軒の大陰謀に対決しうるのは十兵衛のみ。生前の剣豪の面影など微塵もなく、殺戮マシーンと化した「転生衆」たちの凶刃に如何なる技で立ち向かうか。忍法帖の金字塔、壮絶無比の大死闘は、いよいよ最高潮に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花乃雪音
14
今回読んでいて「ドリームマッチ+名所」という印象を受けた。『魔界転生』といえば柳生十兵衛と天草四郎、宝蔵院胤舜、宮本武蔵といった得手の異なる強者とのありえなかった戦いが繰り広げられるイメージが強い。その戦いの舞台が和歌山城や西国三十三ヶ所の青岸渡寺や粉河寺であったからだ。個人的には最初トラベルミステリーを思い浮かべたが水戸黄門漫遊記や弥次喜多道中記からの影響だと思い直した。『魔界転生』が1964年に連載開始で松本清張『点と線』の刊行が1958年であることを考えたら私の直感も悪くないように思えてきた。2022/04/12
てら
3
アクションシーンの文章ひとつとっても、とんでもなくレベルが高い。繰り返し読んで、丸ごと暗記してしまいたいほどの名文である。簡潔で、流麗で、余韻があって、力強く、しかし軽い。山田風太郎おみごと。
テキィ
2
色々コミカライズされているので、久しぶりに原作を読む。 2018/09/02
beeetttsy
1
吉川英治の宮本武蔵のパロディって聞いてたけど本当にそうだった 私は兵庫のこと好きだよ
黑猫
0
2004年12月14日読了2004/12/14