出版社内容情報
【内容紹介】
チッポはねずみに育てられた、心の優しい子ねこ。だから、ねずみを食べることができず、いつもパパにゃんやママにゃんに怒られてばかり……。ねずみを守るため、いろいろな作戦でチッポが大活躍する幼年マンガの代表作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばー
1
幼児向けの作品。漫画もあるが、絵本形式の方が多い。ネズミの味方、チッポくんが主人公。当たり前だがネズミに対してみんなシビア。そりゃあねえ。あとがきにもある通り、常識的な価値観について考えさせる漫画です。2015/02/18
松田望
0
ネズミに味方するネコ、チッポくんの活躍譚。初連載の五七年から七三年まで三度間をあけながら、雑誌を変え、形式を変え(最後は絵本)続けられた。 動物世界で当たり前と思われる(ネコがネズミを食べる)ことを、主人公が違うアプローチで突き崩そうとし、最後にその常識を覆す。動物世界が人間のメタファーでありどういうことを指しているのか比較的わかりやすいが、これを幼年向けの漫画や絵本で表現できる手塚氏の漫画力と志の高さ……2014/06/10
大臣ぐサン
0
チッポはねずみにそだてられたねこなので、ねずみをたべられません。ねずみとなかよしなねこのおはなしなのです。2013/09/27
leopard gecko
0
幼年向け漫画で知名度も低く、これをわざわざ読もうという人はあまりいないだろう。が、手塚治虫はこういう幼年向け漫画でもきっちり手塚色を出す上に、変に人気を意識しないでも良いためか非常にピュアな作品が多いように思う。わかる人にはわかると思うが、ネズミに育てられたネコという設定からしてすでに手塚色が全開である。「ユニコ」と並んで大人が読むと味わい深い幼年向け漫画だろう。2013/07/16