出版社内容情報
【内容紹介】
現代の日本経済は、高度成長の結果、あらわになった公害、インフレーション、都市化や情報化がもたらしたかずかずの新課題をかかえている。これらの問題に対して、日本の進むべき方向と具体的な対策を示唆してきた著者が、働く人たれもが受けとる所得とそれがもとになって満たされるはずの福祉との関係を中心に、日常生活との関連のなかで経済学の知識をすこしでも役立てたいと考える人たちのために書かれた、経済学の入門書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
10
入門という企画どおりに、主婦と経済学者との対談から始まっている。 所得倍増、賃金格差、消費者は王様か、福祉という、30年たっても、有効な理論を分かり易く説明している。 各章の間に、コーヒーブレークとして、主婦と経済学者の対談が出てくる。 入門書の作り方の基本を見たような気がする。2019/08/07
富士さん
2
再読。GNPが増えても、必ずしも給料が増える訳ではない。分配の不均衡が是正される訳でもない。必要なものが満たされる訳でもない。豊かになる訳でもない。当然、幸せとは関係ない。人々の幸せが経済の発展によってなされると信じるから、経済学は経済を学問するだけであって、その実広義の福祉学や倫理学であるはずなのです。よもや指数の増減を云々するだけの学問であるはずがない。著者のネームバリューに惹かれて古本屋で衝動買いしただけの本でしたが、提起される問題の根本は末節を加えつつも現在でも通じる、本当の経済学入門でした。2014/09/10
c3po2006
1
★★★★2023/08/10
Jimmy
1
全然別なアプローチで経済学を紹介しており、経済オンチの私にも読み易いです。2011/06/05