講談社現代新書<br> 孫子を読む

講談社現代新書
孫子を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061491632
  • NDC分類 399.2
  • Cコード C0210

内容説明

人間心理の奥底を見つめ、「必ず勝つ」方法を冷徹に追求しつづけた孫子。勝算の冷静な分析、無勢で多勢に勝つ方法、リーダーに迫る五つの罠―など、しなやかな知と逆転の発想にみちた「最古最高の用兵理論」を読みとく。

目次

序 現代と『孫子』
1 『孫子』の成立とその兵学思想
2 『孫子』の影響力
3 『孫子』を読む
4 『孫子』と日本人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

貧家ピー

5
今まで読んだことがなかった「孫子」の基礎編を。 最古の用兵論、戦争イコール戦闘とは考えず、外交戦略やスパイ活動であったり、決戦をできるだけ避けるなど、人の命と戦いの効率をしっかりと考えている。2017/05/06

midorikawa-e

4
「(日本の合戦の仕方は)戦場での武勇の発揮、一番やりの功名といった発想を捨てることはできない宿命を持つ」(221頁)。「子供向けのテレビアニメを見ると、そこに登場する戦士たちは、決まって無類の先頭技倆を誇る精鋭で、(中略)これはまるで、『ヤアヤア、我こそは……』と大音声で名乗りを上げた、源平合戦時代の騎馬武者そのままの戦いぶりで、長年培った国民性はそう簡単に変わるものではないと、」(223頁)。これに、もうひとつ付け加えてみますと、2015/03/17

Yushi Ochiai

2
孫子という有名すぎる書物にまだ手を出していなかったので、入門という意識で読んで見た。が、実際のところ難しい、というかあまり理解できなかったというのが本音。これを自身の実践レベルに落とし込んでまで考えられる人が優秀と言われる人なのだろうと思う。2017/02/24

Ryotaro Tsunekawa

0
面白い。折に触れて再読するのが良さそうだ。一度読んだ程度で身になるとは到底思えない。兵法書なんだけれど、応用可能な範囲が広い。思えば人生なんて、些細な駆け引きであってもある種の戦=思いを実現するための働きであって、兵法書という書物が役立つシーンの多いのは当然なのかもしれない。ベストセラー、名著たる所以よな。また、読もうと思う。2016/09/06

こけ

0
具体的な兵法の中にも現代に生きる考え方があると感じた。いかに相手に勝つか、を考えるだけでなく、いかに自らの損失を最小限に留めるかを考える。割に合わなければ戦争はしない。孫子の合理的な考えに感化される人も多いだろうが、筆者が述べるように考えに共感するだけでなく行動、結果に移さなければいけない。日本人の気質への指摘が突き刺さった。2016/10/25

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