内容説明
エキスパート・システム、機械翻訳、知能ロボット…。科学者の遊戯的空間から〈知〉を増幅させて、ビジネスの舞台に躍ら出たAI―。言語の〈ゆらぎ〉〈あいまいさ〉を感知する無謬装置ははたして可能なのか。気鋭の著者が現代思想のなかに錘鉛を下ろした意欲作。
目次
AIとは何か
テクノロジーとエキスパート・システム(意味ネットワーク;あいまいな知識;意味のゆらぎ ほか)
コンピュータはまちがえないか(プログラムのバグ;AIとSDI;迷路の鼠化快楽 ほか)
言語記号をめぐる大論争(サイバースペース;人工言語をつくる;AIを審問する ほか)
現代社会はAIで変わる(バイオ・コンピュータ;生存命題;AIは現代のメタファ ほか)
AI感覚をみがく(近代知の祭壇;AIのパラドックス;コンピュータのポスト・モダン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
9
1988年刊行。西垣氏も四十にぬったばかりである。なつかしの第五世代コンピュータ。〈一納税者として、私はICOTの大成功を祈りたい。〉〈AI用の言語であるLISP、PROLOGはそれぞれ関数型言語、論理型言語と呼ばれる。これらはいずれも、従来の手続き型言語に比べて抽象度が高い言語である。〉2018/06/30
takao
0
ライプニッツの普遍記号学の蹉跌2016/08/15
しゃいる
0
人工知能の話題を下敷きにした、知能とは何かなど哲学的なお話、と言ってもいいかもしれない。2011/12/20
静かな生活
0
Review Scores 75/1002023/10/17
Sosseki
0
分かったところは面白かった。書き方がうまい!2018/08/01