- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
内容説明
〈美味しさ〉って何だろう?長さや温度は、物差しや温度計できちんと測れるのに、味はどうして測れないのだろう?本書は、美味しさを万人の共通尺度で議論するために開発された〈味センサ〉の進化の歴史を、味の科学をふまえつつ、分かりやすく語ったものだ。味センサは、生物学(バイオロジー)と電子工学(エレクトロニクス)が融合してできた新学問〈バイオエレクトロニクス〉がもたらした、一つの金字塔といえよう。味の文化は、今や客観的かつ定量的な味の文明へと、その一歩を踏み出した。
目次
第1章 生物は外からの刺激を電気情報に変える
第2章 高等生物は味をどう受容して認識するか
第3章 宇宙を視る物理センサ
第4章 バイオセンサいろいろ
第5章 匂いはどのように測られているか
第6章 生体膜を人工的につくる
第7章 人工脂質膜の味応答は
第8章 味覚センサを目指して
第9章 多機能バイオセンサへ