講談社文庫<br> 口笛をふく時

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講談社文庫
口笛をふく時

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061315822
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shiggy

5
小さくて大きな人生の物語。息子編はガツガツどん欲に前へ向かって行く。そんな時代を象徴し、主人公はどんどん消えて行く美しい時代を象徴している。最後まで相容れる事はなく、哀しい感慨だけが残る。名作だと思います。2014/04/14

ぷるぷる

3
いかにも1970年代のホームドラマと言った趣。お得意の病院や病気の描写がたっぷりでちょっと重苦しい雰囲気ですが読みやすく面白いのでサクサク読めます。暗く寂しい雰囲気の中、人生とは辛いものと言われているかの如くのストーリーが読み手の共感を得ていたというのに時代を感じます。「俺の若い頃はなぁ」ってヤツ。ここで問題視されている実利主義もどこかへ行って、時代が3周くらいして今は若者が草食的とか○○離れとかが言われてるわけで着実に時代は動いていて、その世代世代の考え方があるんだなと妙なところで納得しました。2017/10/14

Haru

1
主人公「小津」が回想する戦前・戦中の青春小説と、小津の息子「鋭一」の世代の医局ドラマが並行して進んでいきます。戦後の経済成長の中で失われていった心の豊かさが、医局で繰り広げられる人間の醜い争いとの対比で浮き上がってくるようで、遠藤周作さんのもつ美意識のようなものを感じながら読みました。2017/06/08

雲國斎

1
友人から譲り受けた本。とても面白く,またさくさく読めたので,後年,妻や息子たちに読ませてやった。お気に入りの一冊です。1978/05/22

博多のマコちん

1
以前どこかで本作が激賞されていたので、いつか読もうと思っていた作品。安易な感想が書けない感じ。色々と考えさえられ感じた中で、最後の章を読みながら「母校愛」を考えてみた。社会人になって、自分が通った高校・大学などの「母校」のその後の盛衰(最たるものは世間の評価)に一喜一憂してきたが、そんな上辺のことよりもっと思うべきは、自分が過ごしたその中での日々そのものじゃないか、ということ。後悔しても今更戻れず変えられない自分の軌跡だけど、例えば、なんとか今に繋がるものが少しでもあったんじゃないかと考えたり・・・・。2016/06/21

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