講談社現代新書<br> 失われた文明 - 一万二千年前の世界

講談社現代新書
失われた文明 - 一万二千年前の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061156746
  • NDC分類 209.3
  • Cコード C0230

出版社内容情報

【内容紹介】
かつて1万2千年前の地球上には、想像を絶するような高度に発達した文明が、花を開かせていた。重さ2千トンもあるような石の建築物、青銅の精錬技術を駆使した工芸品、空を飛ぶ器機などが作られていた。しかし、その文明は“大洪水”という世界的大異変によって、突然地球上から姿を消してしまった。本書は、この“失われた文明”を、沈黙の世界から、たぐり出し、ファンタジーの翼をひろげて、古代史の謎を系統的に総合的に追究する。

大異変はほんとうに起り得るか――この書物で述べられている1万2千年前の世界現在の世界地図に見られる海洋のうすい色のところは、すべて陸地であった。そこに栄えた高度な文明は、いかに想像を絶するものであったか、さまざまな神話や伝承、古文書が立証している。とはいえ、一旦栄えた文明が、途中で断絶することがあり得るだろうか。人間社会を全滅させるような大異変が、ほんとうに起り得るだろうか。こういった疑問を抱かれる読者は多いことと思う。しかし、今日の文明社会においてもまた、起り得るのである。たとえば、南極大陸をおおっている氷が、もし全部とけてしまったら、地球の多くの都市や土地はたちまち海底に没してしまうだろう。それは地軸が少し角度を変えたら、起り得るのである。このようなことを念頭に入れながら、読者は本書の内容を考えねばならない――著訳者のことばより

『失われた文明』に寄せて――東京大学教授 増田義郎
人間の文明史には、現代の科学や最高の学問をもってしても、まだ説明し得ない不可思議な伝説が、たくさん存在している。本書でも述べられているような世界各地にある“大洪水”の物語や高度に発達した文明に関する言い伝えなどがそうである。本書は、まだ解明されていない1万2千年前の空間的世界に入りこみ、多くの謎に満ちた現象に系統的な説明を加えている。さらに文明の発生への大胆な仮説をも提起している。大胆な発想は、しばしば歴史の解釈に新しいヒントを、与えることがある。本書もまた読者に、歴史の背後にある“沈黙の世界”を解明するヒントを与えてくれるであろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

44
何度目かの再読。21世紀の今日からみれば、事実誤認のような個所もあり、否定されてしまって論拠としての価値を失った事柄もあるので、それなりに最新の情報と照らし合わせて読む必要はあるだろう。おもしろいのは、著者が「超古代文明」について語ろうとしているのに、ムーだとかアトランティスという名前を全く出さずに書いていることである。こういう筆法の本は珍しい。2018/04/15

James Hayashi

30
超古代文明。資料がなく実態もない文明。歴史上では語れない逸話、伝説などが各地に存在する。ノアの箱舟のあった大洪水が世界各地の伝承として残っている。1万2千年前に存在した文明とはなんなのであろう。オカルトとはべっする確証性を感じる。現代人の知識では理解できない文明。いかに高度な文明があったにしても見て取れるものはわずかであり、我々の想像以上のモノで宇宙人と論ぜられても何も言えない。グラハムハンコックが関連書を書いているがどうだろう?地軸移動をもっと知りたい。2018/01/10

へくとぱすかる

28
初版刊行の1972年は、まだ「超古代文明」説が堂々と主張できた時代なので、怪しい説とはいえ、現代新書に収録されたのだろう。例の「トンデモ本」シリーズで、ほとんどの主張は論破されているが、さすがに慎重な書き方がなされていて、アトランティスもムーも出てこない。ただ仮説、可能性として一万二千年前の文明を想定しているにとどまるのは賢明だと思う。なお、著者ゴルボフスキーは、日本語の文献ではその後の消息がつかめないが、その後も著作活動を続け、2003年に73歳で亡くなっている。2014/05/11

佐島楓

23
過去に高度な文明が存在していたが、自然災害で滅んでしまった・・・という説だけを読むと、トンデモ本の類に見えるかもしれない。ただ、聖書をはじめとする古代の伝説に、多くの不思議な共通点が見られるのも確か。人間がコントロールできないレベルの災害が頻繁に起こっていたことも充分に考えられる。すべてをうのみにすることはできないが、想像力を掻き立てられる面白い本だった。2014/02/14

アイナ

8
これは、オカルト本ですね!こういう伝説や言い伝えがあるんだと面白い部分もあったので、中身がスカスカの本ではないですし、悪意のある誘導もないから悪書というわけではないのですが、特に感想はありません。新書慣れしてないから、選び方が難しい。2016/06/24

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