講談社現代新書<br> 道元入門

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講談社現代新書
道元入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061156173
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0215

出版社内容情報

【内容紹介】
人は何によって生きればいいのか。自分とはいかなるもので、悟りとは、禅とは、修行とはどういうことなのか。道元はこうした疑問に正面から取りくんだ宗教史上に屹立する大思想家である。この偉大なる覚者の凝縮された珠玉の言葉を軸に、生涯と思想を的確に解説した本書は、道元思想への絶好の手引書である。

〈生の充実を求めるひとに〉 父母も兄弟姉妹も、師も友も、夫も妻も、恋人も、そして神や仏でさえも、頼りにならない。自分以外のものを信ずるほど、はかないことはないのです。結局、人生は孤独です。社会であれ、他人であれ、ひっきょう外に向かって忿懣をぶちまけて、それですんでいる間はいいのですが、やがてその眼が内に向けられて、肝心のこの自己がいちばん頼りにならないと分ったとき、人はどうすればいいのでしょうか。そうしたうちの幾人かは道元の名を聞き、宗教哲学の古典『正法眼蔵』を読もうと思い立つでしょう。本書は、そうした「本当の自己」を求める多くの人々に読んでほしいのです。――著者のことば

求道の姿勢を描き出す感銘の一書
いま読んでいる秋月龍みん氏の『道元入門』は素晴しい。「正法眼蔵」を理解していく踏み台として、まことに適切な書だと思う。禅宗だとか、曹洞宗だとかでなく、仏法の正伝ということに、道元禅師がどれほど徹底して正法眼蔵を説かれたか。この眼目を見事におさえて解説され秋月氏の筆には快い精気が感じられる。――中外日報・編集手帖から(本書より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大道寺

5
入門書と言えど宗教哲学的なものは難しい。『正法眼蔵』の難しさには宗教的な難しさと哲学的な難しさがあると言うが、それは禅について語る書籍一般に言えるように思う。「体験の書は体験がなければ、ほんとうには読めない」。座禅の経験なくして、何冊も禅に関する本を読むことについて、意味のなさを感じることは多々ある。私には座禅の経験はない。本を読んで禅のことがわかったような気がすればするほど、本を読んで禅のことをわかるなんてことがあるものかとも思う。でもたとえそうだとしても、道元は面白いのだ。(1/2)2012/05/26

hey!

4
来週、永平寺の体験合宿に参加する予定なので、理論だけでも予習しようかと読んでみた。『善の研究』を読んでいたので、一即多、多即一という禅の根本的な考えはスムーズに理解できた。次はどこまで分かるか分からないが、超難書『正法眼蔵』に挑戦したい。2014/10/15

零水亭

3
懐奘師の聞き書きである『正法眼蔵随聞記』はだいぶ読み、共感出来るところも多かったですが、難解と言われる、主著の『正法眼蔵』に挑戦する為にこの本を読みました。分かりやすい説明も多いですが、他の解説者への批判が散見され、読者により好き嫌いは分かれるかも知れません。(正論であっても、他人の意見を否定してばかりだと、素直には意見を聴けなくなるものです)

まさき

2
難しくて途中から訳がわからなくなってしまった…。 とりあえず永平寺建てたのに曹洞宗呼ばわりも、そもそも五家自体も否定というのは面白かった。 正法眼蔵は原文→現代語訳→解説と、順序立てが上手いので慣れたら楽しいかも…? あと「只管打坐」は怒られるだろうけど雑談に応用できそう。只管読書、只管筋トレ、只管料理…。2018/09/03

お気楽になりたいお気楽さん

1
難解。本書にあるように「正法眼蔵」は宗教としてのむずかしさと哲学的な難解さとを含んでいるのだろう。「仏はけっして、凡夫の考えるほどに窮屈な、非人間的なものではないのです」「平常心これ道」☆☆☆2020/01/26

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