出版社内容情報
あまりにも名高い国民的文学『源氏物語』。マンガなどでおよその筋は知っている人も多いが、全編を読み通すことはなかなか難しい。本書は、現代語訳を完成させた著者が、入門編として源氏54帖を1冊にまとめた作品。すぐれた文章と歌をじっくりと味わえる。 高校~一般
内容説明
あまりにも有名な国民的大長編『源氏物語』。しかし、原文はもとより現代語訳でも、全編を読み通す人は少ないにちがいない。それだけ膨大で、荷の重い作品なのである。本書は、ライフワークとして『源氏』全編の現代語訳を完成させた著者が、入門編として、『源氏』のエッセンスを一冊に凝縮させた本。マンガであらすじくらいは知っている人も、きめこまかな文庫の魅力をぜひ味わっていただきたい。
目次
第1章 輝ける青春
第2章 漂泊の日々
第3章 たちかえる栄華
第4章 玉鬘物語
第5章 晩年の悲劇
第6章 八の宮の美姫
第7章 浮舟の行方
著者等紹介
円地文子[エンチフミコ]
1905年~86年。東京都に上田万年の次女として生まれる。日本女子大付属高女中退。1930年に結婚、その後小説を書きはじめる。1954年、女流文学賞を受賞。女性の心理と生理を深く見つめた作品や、古典文学の世界に取材した作品などで知られる。代表作に、『妖』『女坂』『なまみこ物語』『菊慈童』『源氏物語』現代語訳全10巻などがある。1985年、文化勲章受章
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