出版社内容情報
阿波徳島藩の江戸詰め算用方・美月清士郎は突然解雇を言い渡され浪々の身となる。その裏に隠された徳島藩の秘密の内情とは!?
阿波徳島藩の江戸詰め算用方として将来を嘱望されていた美月清士郎は、ある日突然解雇を言い渡され、妻子ともども寄る辺なき浪々の身となる。その裏には、財政難で破綻寸前の藩を救うべく、江戸家老・敷島雅楽頭が画策した窮余の「秘策」が関わっていたのだ!
内容説明
西国の雄・徳島藩の財政は、打ち続く幕府の「お手伝い」普請により破綻寸前となった。困窮の中、江戸上屋敷の算用方で将来を嘱望されていた美月清志郎は、突然「除籍」を宣告される。だがこれは、江戸家老の敷島雅楽頭による、藩を救うための秘策の一環だった。妻子と共に浪々の暮らしに追われながら市井の温かな人情にもふれ、清志郎は天与の算勘と剣の冴えで、不可能と思われた敷島家老の策を実現していく。
著者等紹介
菅靖匡[カンノブタダ]
愛媛県西条市生まれ。2004年、第10回歴史群像大賞優秀賞を受賞し2005年、『小説 大谷吉継』でデビュー。伝記作品を発表、好評を博す。2011年からは、フィクションのエンタテインメントも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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