内容説明
多田野藩士・秋津竜太郎が勤める釣り指南役とは、名の通りの役儀にあらず。実は藩主の側近くにあって、護衛の最後の砦となる者である。折しも多田野では藩主が代替わりとなり、秋津は名君と謳われた先君から、暗愚を噂される現藩主に仕えることとなった。しかし、隠居となった先君の供を命ぜられ、領国に帰った秋津を待っていたのは、先君の「裏の顔」と、自らの驚くべき「過去」であった。
著者等紹介
笛誓生[フエフキアキオ]
東京都生まれ。成蹊大学卒業。「サンデー毎日」記者を経て、フリーライターに。そのかたわらイラストレーターとしても活躍を始める。1996年、第三回歴史群像大賞を受賞し、2004年、『退屈御家人気質 悪人釣り』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。