内容説明
慶長五年。大垣城で宇喜多秀家は苦悩していた。このまま石田三成に任せていたら、西軍は必ず負ける―。しかし、若い自分に諸将はついてくるのか…。東軍の関ヶ原転進が噂されるなか、腹心・明石全登の後押しを受けて、秀家は主導権を握る決断をする。島津義弘の協力も得て軍議を主導し、岡山に布陣している西軍への夜襲を敢行。敵将の池田輝政と松平忠吉を討ち取る。さらに伊勢の平定にも成功し、秀家の発言力は増していく。石田三成との関係を気にしながらも、秀家は次に清洲中入りの策を提案する―。一方、徳川家康は西軍の策に驚くも、慌てることなく壮大な計画を進めていた―。
著者等紹介
尾山晴紀[オヤマハルキ]
『覇道の城』で第10回歴史群像大賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。