内容説明
膠着した欧州戦線を打破するため、スターリンはドイツ南部のミュンヘンに、B29をモデルにした長距離爆撃機Tu4による大規模な空爆を指示。この地域への攻撃は連合国軍の補給体制に大打撃を与えることができるとの思惑があった。連合国軍は、このTu4についての存在情報は掴んではいたが、実体は確認されていなかった。だが、英空軍の長距離偵察機ホーネットPR1により、高高度からの機体撮影が成功するや、米軍司令官アイゼンハワーはアドリア海に日米英の空母を急遽派遣した。Tu4の基地があるオーストリアのブレドリッツへの爆撃は、地上での攻撃準備は情報が漏洩するため、空母艦載機のみによる作戦であった。
著者等紹介
高貫布士[タカヌキノブヒト]
1956年神奈川県生まれ。学生時代に軍事評論家の小山内宏氏、航空評論家の青木日出夫氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリストと作家を兼業し活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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