出版社内容情報
日本一有名な探偵・金田一耕助を生み出した横溝正史氏生誕１００周年記念本。現在活躍中の作家・著名人が語る横溝作品の魅力をたっぷり見せる１冊！横溝初心者も横溝フリークも必見の書。
内容説明
「金田一さん、事件です」日本一の名探偵の生みの親―。綾辻行人、有栖川有栖、岩井志麻子、北村薫、森村誠一、岩井俊二、ＣＬＡＭＰが熱く語る。最前線の創作者を刺激してやまない作家の魅力にせまる―新生ガイドブック。
目次
成城学園―「ヨコミゾ作品事件現場跡」を歩く（泉麻人）
金田一耕助を追いきれなかった岡山の旅（岩井志麻子）
横溝正史に捧ぐ（対談・横溝作品は知的レジャーランド（森村誠一・綾辻行人）
対談・横溝正史がある限り、日本は大丈夫（北村薫・有栖川有栖）
横溝正史的なものも、いつかはやりたい（恩田陸）
横溝正史に関するニ、三の事柄（小川勝己）
金田一さんはちょっと意地悪！？（ＣＬＡＭＰ）
映画『犬神家の一族』との出会いがすべての始まり（岩井俊二）
横溝作品の死体の美しさ（乙一））
名探偵金田一耕助（『犬神家の一族』を読んで（上野正彦）
小説・幽霊座（横溝正史）
読切漫画・百日紅の下には（ささやななえこ））
横溝正史の世界（横溝正史と江戸川乱歩、その歴史的な出会い（山前譲）
父・横溝正史のこと（横溝亮一）
金田一耕助はなお消えず（横溝正史））
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともひろ
16
横溝正史生誕百年を記念して出版された本。色んな作家が横溝への想いを語っている。戦後、推理小説が社会派と本格派と別れていき、松本清張を中心とする社会派が主流となる中で、本格派の代表格である横溝の存在は大きかったのだろなと思われる。『獄門島』や『八つ墓村』、『本陣殺人事件』『悪魔の手毬唄』など、功績の大きい作品が多い。 杉本一文の角川文庫初版カバーが掲載されており、内容の濃い書籍となっている。2017/11/05
sashi_mono
8
ざざざっーと流し読み。「金田一耕助の事件ファイル」が参考になった2019/09/22
藤月はな（灯れ松明の火）
8
岡山出身の岩井志麻子さんの横溝正史氏の岡山での軌跡を追った岡山弁が織り交ぜられた紀行文がとても面白かったです。以前、ドラマで金田一耕助で「真珠郎」を見たことがあったが違和感があったので本書で実は由利シリーズと知り、納得しました。様々な作家さんたちの対談などで浮かび上がる金田一耕助像や横溝氏に横溝正史氏が生み出した作品がどれほど、現代の作家やミステリーに影響を与えたのかを再発見できました。2010/05/31
みっく
4
金田一耕助を中心とした成城探索（泉麻人）、岡山探索（岩井志麻子）、事件ファイル、小説（幽霊座）、漫画（「百日紅の下には」ささやななえこ）など生誕100年記念だけあって盛りだくさん。初版カバー集は金田一もの以外も入っているのは嬉しいけれどもう少し見やすくレイアウトしてほしかったかも。2009/06/21
ジャム
3
横溝正史、生誕１００周年記念本。いまを彩る推理作家たちの対談や寄稿、さらに小説「幽霊座」、漫画「百日紅の下にて」も収録された豪華な１冊！2009/01/28
