内容説明
句集名は、集中の一句、「黒船を閉じ込めいたる椿かな」より採った。今日の日本の欧米的資本主義は、幕末にペリーが来航したことにより始まったと言ってよいであろう。急速な経済発展により失ったもの、失いつつあるものが多い。その最たるものは、自然破壊である。愚かなる人為への怒り、哀しみもこの句集名に篭めた。第二句集。
目次
春
夏
秋
冬
雑
著者等紹介
中村和弘[ナカムラカズヒロ]
昭和17年1月15日静岡県に生れる。昭和36年上京、シナリオ、広告理論等を学ぶ。昭和43年田川飛旅子に師事。飛旅子の紹介で加藤楸邨に学ぶ。昭和48年「陸」創刊より平成11年まで編集を担当。平成8年第四十七回現代俳句協会賞を受賞。平成12年、「陸」主宰を継承。現在、「陸」主宰、現代俳句協会幹事、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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