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殺し屋.com

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048742412
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

”殺し屋.com”のネット入札で暗殺を請け負う吾郎は、安値で落札する同業者に頭を悩ませていた。一方、ある女の周囲では男の不審死が続いていた。あざやかなトリックで読者を魅了する著者の新たな傑作!

内容説明

刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う“subway‐0910”こと佐分利吾郎。認知症の老人に成りすまして“殺し屋.com”のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの“torazo‐i”。暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋“jackal‐0420”ことジャッカル。そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する“組織”へと肉迫する探偵・君島顕―。暗殺者専用サイト“殺し屋.com”をめぐり窮地に追い込まれてゆく「殺し屋」たちの、前代未聞の暗殺劇!

著者等紹介

曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。91年、早稲田大学商学部を中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長を経て、その後無職に。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。同年、「沈底魚」で第53回江戸川乱歩賞を受賞。日本ホラー小説大賞短編賞と江戸川乱歩賞のダブル受賞は史上初の快挙。09年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

137
ー殺りたい仕事がきっと見つかる。 殺し屋.com ーこのWEBページ署名は絶品(笑)連作短編で描かれる殺しの有様は副業に片手間に、生活費いや現実回避あるいは暇潰しと案外と淡白で身近ながら感じる悲壮と哀愁…最後の捻りにクスッとさせられるのはサスガ曽根さん!後半2篇ではガラリと変わり、グロありシリアスに明かされていく組織の脅威…残虐な見せしめに震え、迫り来る強敵に怯える…時を戻して繋がった意外な結末にはビックリ!ハードボイルドに読ませてきて落とし所そこなの!?その両極端の結び付き、これまさにメビウスの輪だな…2020/12/12

みっちゃん

102
あまりの面白さに一気読み。殺しを請け負うサイト、殺し屋.com。副業に殺しをたしなむ彼らを見ていると、倫理観とか、常識とかぶっ飛んじゃいます。何となく繋がっているような、繋がっていないようなの3つの話の後にくる最終話。うわあ!驚天動地の展開が待っております。特にラストの場面は第1話のラストと同じなのに、ぐるりと180度の反転、全く違う景色なのです。そして読み終わって気づく、裏の主人公。あの人、やっぱり優秀だった!?2015/04/08

ちーたん

91
★★★★☆【新米殺し屋インタビュー】今は殺し屋稼業も何でもかんでも“ウェブを見ろ”よ。案件?オークション形式で競り落とすの。刑事、主婦、ベテランなど多数在籍してるわ!困ったときは『昇天市場』でなんだって調達出来るから初心者も安心よ☝リスク?…そりゃーまぁ。だからミスは出来ないけど(了)◆━ガンバル殺し屋さんのための応援サイト『殺し屋.com』━に所属する殺し屋達のお話。ツッコミどころ多々あったけど最たるはこのまんまなネーミングwラストはまさかの展開でそう来るか!ブラックで面白かった🎵多少残虐グロあり🈲2020/12/06

aki☆

67
殺し屋は自分向きの仕事を「殺し屋.com」で入札し落札出来たら請け負える。なるほど合理的ww。などと言ってもライトのはずはなくブラックでグロありの連作短編集だった。殺し屋はプロ以外に副業者も多くお手軽な印象を受けたが、後半にかけてその世界の恐ろしさを思い知る事になる((´д`)) ブルブル…後味の悪さが際立つ中「ジャッカルの落とし所」は意表を突く上手い落とし所と言わざるを得ず、一番グロいけど一番好き。エピローグは驚きの連続だったΣ(゚Д゚;エーッ!そこに繋がるとは全く予想外。上手いな〜!面白かった🎶2021/01/22

あも

64
殺し屋ドットコム!時代はここまで来たか!と感慨深い。いや、フィクションだけど!まるでヤフオクのように依頼された殺人を入札・落札して実行する殺し屋たち。しかも生活苦に悩む主婦だったりする。全編通してコメディタッチであり、曽根氏の筆の軽やかさもあって人の命が鴻毛のように軽く感じる問題作(笑)中でも元殺し屋ジャッカルを主人公にした3編目のオチは予想しなかった着地点でニヤニヤしてしまった。そして油断してたらまさかの最後!角川ホラー、本ボシ、沈底魚、と読んできたが本当に同じ作家とは思えない。カメレオン曽根と呼ぼう。2016/11/22

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