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小説 友情無限―孫文を支えた日本男児

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048742290
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

辛亥革命の中心人物であり、「中国革命の父」と謳われた孫文。映画事業で得た財を元に、孫文を物心ともに支援し続けた梅屋庄吉。見返りを求めず、アジアの発展に身を捧げた2人の男が描いた夢とは―。変革を予感させる今、必読の歴史ドラマ。

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS入社後、報道局記者時代の80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。31歳で同社を退社し、以後作家活動に専念。歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓する。週刊ポスト連載の「逆説の日本史」は900回を超えてなお回を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

104
中国革命と孫文は、うっすらと知っている程度だったけど、その孫文を支えた梅屋庄吉という人物がいたとは、驚きだった。 政治的な問題もあるのだろうから、あまり詳しく書けない部分もあるのだろうが、それでも、歴史小説の深みは十分感じることはできた。 それにしても、出てくる人物のすごいこと。教科書に出てくる人のオンパレードで、それだけでも、なんだかお腹いっぱいになった。なかでも、トメ子の印象が一番残ってて、うるうるできた。 もし、孫文が総統になっていたら…。 2020/05/20

ゆみねこ

42
壮大な日中の近代史とも言うべき本。中国の民衆を救おうとした「孫文」と、彼を支援した日本人実業家「梅屋庄吉」。彼らがもう少し長く生きていたならば、あの悲惨な日中戦争も起きていなかったかもしれない。孫文の生前最後の神戸での講演『欧米は物質文明中心で、武力を持ってアジアを支配しようとした。それを覇道という。アジアは仁義と道徳をもとに、人を圧迫しない文化、それを王道という』という趣旨。これには感動した。結局日本も軍部が実権を握り覇道を持って中国を支配しようとしたことで孫文の理想も叶わず。意義ある読書。2014/03/13

グラスホッパー

6
孫文が中国革命を行うのを支援した日本人梅屋庄吉が中心の物語。今は、歴史になったけれど当時は、必死の行動だった。庄吉が映画で財をなしたところが、印象に残った。井沢元彦、猿丸幻視行のようなやつ、また、かいてください。2020/10/08

Kaoru

4
梅屋庄吉という商人と孫文の友情で革命を資金面で援助していく。史伝でなく小説と最後にあるが、逆説の日本史のような説得力が欠ける点が残念。2020/01/09

としえ

3
図書館でなんとなく手にとった本。激動の時代を生きた中国の革命家・孫文と、彼を支援し続けた日本人・梅屋庄吉の話。あとがきに「小説であって史伝ではない」とあり、時代背景などはさらっと書かれているだけなので読みやすい。共感できる孫文の志に、生涯を通じて『我、挙財支援』の態度を貫き続けた庄吉が立派。元々の商才もあったからこそだろうが、革命の資金提供を約束し有言実行してしまうあたりがすごい。歴史に「もし」は無いが、それでも孫文や庄吉がもう少し長生きしていたら・・と思わずにはいられない。2014/04/06

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