島の夜

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  • サイズ B6判/ページ数 159p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737982
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

父を探して、私は一人、島に来た。少女が出会ったのは、オカマと四十前の処女。そして見つけた父親は…?!いろんな魂が、濃密に絡み合う奇跡のような四日間。

著者等紹介

木村紅美[キムラクミ]
1976年兵庫県生まれ。その後、福岡県、千葉県、宮城県などに住む。現在東京都在住。明治学院大学文学部芸術学科卒業。2006年「風化する女」で第一〇二回文學界新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

72
幼いころに生き別れ記憶にもない父に会いに18歳の女性が沖縄の離島に1人旅をする。民宿を営む超イケメンの父は、淫乱パクパク男だったが・・・さて。いろんなことに結論をつけないまま話は終わるがそれも良い感じ。雰囲気のいい作品だと思いました。作者を読むのは2作目。またよもう。2019/06/03

とも

47
★★★10代、20代(?)、30代 3人の独身彼氏がいない女性の物語ではあるが、実は各年代の女性の心の本音、葛藤とうつろいを現した小説のようにも見える。それを何も変化のない島が彼氏のできない女性の心と対比させた作品となっている。が、男のわたしとしては何とも言えない疎外感があり、あくまで女性のための小説であろうとの感想である。2014/08/18

チガ

20
沖縄の離島を訪れ、その島でゆったりとした生活と旅先で知り合ったオカマのトシミさん、同室になった小百合さんと共に過ごした日々。旅先だからこその非日常感、そして島のゆったりとした雰囲気と美しい風景が良かったです。旅をしてみたくなりますね。2013/05/29

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

10
渡嘉敷と思ったら、竹富島だった。夜の砂浜で降り注ぐ流れ星を数えるシーンは、目に浮かぶよう。本当に島では星降る夜を体感できるから。タコライスは美味しいよね。ヒバーチやジーマーミー豆腐の描写がいい感じ。黒うさぎよりコッチのが好きだな。波子に激しく同意。「もちろん、ほんとうに好きな人でなくちゃいけない」2014/05/19

むぎじる

10
生まれてから一度もあったことのない父親に会うために、母親に内緒で1人で沖縄の離島T島に旅をした波子の話。父の営む民宿に泊まっているオカマのトシミさんと、同室のちょっとお堅い雰囲気の小百合さんと旅の時間を共有している。旅行という非日常の空間で味わう密度の濃い夜の闇や、何だかわくわくする気持ちの高ぶり。沖縄独特の空や海、島の空気も味わえた。2012/10/26

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