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医者が泣くということ

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737807
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0095

内容説明

聖路加国際病院小児科部長の著者は朝、暗いうちに車を走らせ病院へ。会議、診察、外来、患者家族とのミーティング、「がんの子供を守る会」他様々な仕事が目白押し。でも超多忙の合間を縫って、俳句、スキー、お遍路の旅を愉しむことも―。初心を忘れず、かつ気負わず、医師として見事に生きる日々の記録。

目次

文化の日
凭られても
聖樹据ゑて
ふるさとの
ひとつの雲
子らが描く
ずり落ちさうに
もとどほり
どつさり浅蜊
生キ死ニのはなし〔ほか〕

著者等紹介

細谷亮太[ホソヤリョウタ]
1948年、山形県生まれ。東北大学医学部卒業後、聖路加国際病院小児科に勤務。1978年から3年間、小児がんの先端的治療習得のため、テキサス大学MD、アンダーソン病院がん研究所にクリニカルフェローとして赴任する。現在、聖路加国際病院副院長・小児科部長。俳人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1039kuri

12
映画「きっと、大丈夫」で細谷先生のことを知り、この本を読みました。先生の多忙さにクラクラしましたが、あったかな人柄を感じるやさしい文章のそこかしこに潜むユーモア、時々吹き出してしまいます。眠ってる間の胃カメラの時、被験者がイヤらしいうわ言を言うことがあるらしいと聞き(鏡花の「外科室」みたいな…)怯んだものの、検査担当がむくつけき男子で、自分はそういう趣味はないから大丈夫だろう、とか。折に触れて、その人を想うことって、故人を偲ぶ上で一番大切なことなんじゃないかなと思います。感動的で、かっこよかったです。2013/08/22

ume-2

8
小児医療に全身全霊取り組む細谷先生の俳人日記。小児がんの子供達とその家族を描いた「小児病棟の四季」は常に手元に置いている本だが、今回は雑誌「俳句」への原稿を纏めたもので、先生の医師としてではない別の側面が垣間見える。全くそのバイタリティーには驚くばかりで、この人と自分が物理的に同量の時間を保有しているとは思えないほど精力的。80%は完治するようになった小児がんも残り20%の子達は若くして失われるのであり、それを考えると自身の生活を反省する思いが強くなる。小児がんは本当は癌ではなく肉腫と呼ぶべきものだそう。2016/02/10

月華

5
図書館 2007年5月発行。2004年11月3日(水)~2006年10月16日(月)まで。先に、新しい方を読んだので、お子さん達が若返ったような気がしてしまいました。昔から、日本国内だけではなく、海外まで飛び回っていらっしゃったようです。2017/03/12

りっつん

3
聖路加病院の小児科医、細谷先生の日記と俳句。読んでみて思い出したが、4年ほど前にNHKでゲスト出演されたときに感銘を受けて「医師としてできることできなかったこと」を読んだのだった。子どもたちとの日常、時には辛いお別れ、山形のご実家でのお手伝い等々穏やかな語り口と先生の医師としての真摯な姿勢が心に響く。元患者さんの女の子が、白血病の男の子が亡くなる話を道徳の教科書で読んでショックを受け、先生が教科書会社と小学校に連絡し、教科書の記述が改められたこと、学校がもう一度彼女のために授業をしたことが印象的だった。2012/11/13

Hannibal

1
思っていた通りの内容の本。 各エピソードが数ページでまとめられているので、電車の中とかちょっとした時間に読むのに向いている。 医者の日々が綴られている。 技術的な側面だけではなく、みんなが休んでいるときに働かなければいけないなど、医療に携わる人の地味な大変さが伝わった。 2015/09/08

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