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魔物〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737685
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

イコンに描かれていたのは聖人“カシアン”。だが、カシアンは聖人に列せられながらも、心に強い憎しみを秘める人間に取り憑き、その者の欲望を満たす力を与える魔物だと信じられているという。その伝説ゆえ、長きにわたって封じられていたのだ。超人的な逃走を続けるロシア人との奇妙な符合に不安を覚えながら、ついに犯人を追い詰める大塚だが、同僚を殺され、自らも重傷を負ってしまう。犯人は一体、何者なのか?大塚は、命をかけて真実を突き止める決意を固め、心の奥底に澱んでいた過去の傷と向き合いながら、行方を追う。向かった先は東京、憎しみ渦巻く魔物の理想郷へ―。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年『感傷の街角』で第1回小説推理新人賞を受賞しデビュー。86年『深夜曲馬団』で第4回日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年『無間人形新宿鮫4』で第110回直木賞を、2004年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mayu

10
麻薬Gメンの仕事じゃなく、ホラー小説の様でした。面白かったけれど、印象も強いけれど、何か残るという本ではなかったかな。2019/03/02

Masaru Yamada

7
小学生からの幼馴染で片思いであった少女を陵辱して殺した凶悪犯・飯田に魔物・カシアンが取り憑いた。麻薬取締官である大塚と最後の戦いへ、、、 予想された通りにストーリーは進みますが、そこは大沢在昌作品、読むスピードが止まりません。オカルト?ホラー?チックな作品はハッピーエンドでした! 2016/04/02

石川六七八

7
ロシアから、日本にメタンフェタミンを密輸しようとした司祭は反対側の手にもうひとつ、秘密の品物を持っていた。日本に渡る途上で、殺し屋に荷物を横取りされるが、その品物と殺し屋の組み合わせは実に恐ろしい物語の始まりだった。普段はリアルな描写を旨とする著者が怨霊のようなものを紙面に載せて読者に迫ってくる。ストーリーを追うごとに読み手はいつしか最悪のシナリオを想像して、いやな予感に襲われる。いやあなかなか手がとまらない、骨太な本である。2013/04/03

おしょも

4
上巻と違い、サクサクと読めました。いちいち説明するのがくどい印象でしたが、ジャンナの存在が救い。面白かったけど、人に進めるほどではないかな。2019/05/19

ふう

4
超自然ものと知らずに読みはじめたけどそんなに違和感はなし。たまたま同じ時期に読んでいた本もそうだったからかな(あるよねそういうこと) 違和感で言えば大沢在昌の文章。やくざも女子高生も変に丁寧なんだよね。「なっちまったのじゃないのか」って普通「なっちまったんじゃないのか」の方が自然でいいと思うんだけど…あとジャンヌもそうだけど大沢に出てくる女はみんな古臭いイメージがするのは私だけ?…と大沢作品どんだけ読んでも言い方に引っかかってしまう気にしいの自分に呆れw2008/02/09

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