出版社内容情報
世界規模のネットコンゲーム。第26回横溝正史ミステリ大賞、大賞受賞作。
200X年、世界はかつてない勢いでネット経済へとなだれ込もうとしていた。米、欧州、アジア……各国の経済覇者がしのぎを削る。果して世界経済の支配権は誰の手に渡るのか！？ 壮大なスケールで描く経済謀略小説。
内容説明
華僑の若き総帥“華龍”、娼街育ちにしてＥＵ経済界の女帝、某巨大財閥をバックに持つ米最大ＩＴ企業トップ、そして流浪の一日本人と覆面トレーダーの二人組…。混沌のネット経済界を制するのは誰か―？くせ者たちが火花を散らす、タイムリミットの頭脳戦。第２６回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
著者等紹介
桂木希［カツラギノゾム］
１９６１年、高知県生まれ。大阪工業大学経営工学科卒。現在、コンピュータ・エンジニアとして活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
14
地球規模で話が展開していき、スケールが大きそうな印象を受けた。その後、どうなるのか、ドキドキして期待感ばかり持たされたが、その話が具体化しない。さすがに、言葉の使い方、単語の選び方は普通でなく、感心させられたが、簡単な単語でも、読み方が難しいものが多くて苦労した。結局、なんだか、私の期待感がしぼんでしまい、虚しさが残った。2019/09/07
CCC
7
後書きでスケール感がどうこう言ってるけれど、書かれているのはわりと上からの風景というか、エコノミックなものに影響を受けた価値観の持ち主の世界に留まっていたと思う。地理的には広い世界の話だけど、個人的にはそこまでスケール感感じなかった。2014/08/01
nori
4
Is it too late to read for a book released 2006? Stories are not organically linked each other, economic plots with Internet taste are obsoleted and ending gives no surprise. I wonder that even if this is re-written as 2014 version, I may feel bored.2014/02/03
Koike Katsuya
3
国際金融資本とかバーゼルとかいうタームが出てくるだけでワクワクする。壮大な冒険小説だが、リアリティもそこそこあった。プロジェクトがうまく行きすぎだけど、面白かった。2014/03/10
薦渕雅春
2
第26回（2006年）横溝正史ミステリ大賞 受賞作 。ストーリーもよく練られていて面白かった 。ただ 、前半は 登場人物に横文字が多いのと 誰がどう関わってくるか 読み切れずに難しかった 。後半は 人の気持ち 、経済的な描写 、インターネットの普及に伴う世界の広まり 、ワクワク ドキドキ させてくれた 。 初めて読んだ作家だったが 次の作品も読んでみたい 。2015/06/16
