幼な子われらに生まれ

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幼な子われらに生まれ

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048729802
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

離れても、決してほどけない絆。ボロボロになっても、ほどいてはならない絆。どちらが欠けても、あなたは幸せとは云えない。“わたしたちは、ほんとうに家族なのか?”幾つものつながり、幾つもの哀しみのなかに浮かび上がる「家族」の姿―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taiko

40
再婚した妻の2人の娘と暮らす主人公、元妻との間にも、上の子と同じ年の娘がいて、定期的に会っている。 妻のお腹には、新しい命が宿ったばかりだった。 複雑な家族関係、娘も難しい年頃な上に、なかなか難しい性格の様子。 主人公がいい夫、いい父親でいようとしていたのに~と歯がゆい気持ちになりました。 あれこれの出来事を越え、最後は少しだけ前に進んだハッピーエンド。 えりのおかげかな。 著者の作品、ドラマや映画では見知っていましたが、ちゃんと読んだのは初めて。 他も読んでみたいと思いました。2017/05/15

そのぼん

11
再婚同士の夫婦と、その子供たちの日々の生活を描いた作品でした。 色々な悩みや心配事を抱えながらも、答えを模索していく−。きれいごとだけでは過ごせない部分もリアルに描かれていて、決して軽くはない作品ですが、いい作品だと思いました。2012/03/16

navy

7
素晴らしかった。これは図書館で借りる本じゃない。手元に置いておくべき本だな。重松清という人は、どうしてこうも父親の心情や家族の歪みなんかを描くのが巧いんだろう。登場人物たちの気持ちがものすごくよくわかる。葛藤や辛さがすごく伝わってくる。主人公の気持ちの変化も見事で、何度も目頭が熱くなった。『どんなに遠くまで出かけても最後に帰ってくる場所を家庭と呼び、「お帰り」と言ってくれる人を家族と呼ぶのなら、私たちは皆、どこへ帰り、誰に「お帰り」を言ってもらえるのだろう。』2010/10/13

ハルナ

7
重苦しくて、このまま読み続けたいような途中で読みやめたいような気分で読んだ。子どもができたからといって、イコール親になれるわけではないということ。親になるには覚悟が要って、その覚悟ができるまでにもがき苦しむ。現実を見つめるということは、ときに残酷なものだし、見たくないものも見せつけられる。そこで目をそらすかどうかがハードルなんだなあと思う。2010/02/14

オリーブ

6
来年映画化されるそうで再読。これぞ、重松作品って感じです。大人の勝手な思いで子どもに悲しい思いをさせ、でも、大人だって失敗をするものだし傷つくし、家族って最後の拠り所になるもので自分をさらけ出せる場所でもあるけど本当の自分を一番知られたくない場所でもあったり。このお話は再婚の難しさが描かれていたけど、主人公や奥さんに今の自分を重ね、薫に子供の頃の自分を重ねて胸が苦しくなりました。この後3人のお姉さんと『つばさくん』が一番近くにいる人を一番好きでいられるような人生をと祈らずにはいられなかった。2013/02/05

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