内容説明
〈死〉を写す映像作家の抹殺を狙うケンジ。引き起こした凄惨な地獄を見続けたケンジに、今、臓器を揺さぶる真の音楽が聞こえる。「限りなく透明に近いブルー」から18年、官能と覚醒の果てについに描き上げた神無き世代の聖書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とくま
4
△好きなんだけど、トータル的にはなんだかなって感じ。あぁ、村上龍だなぁって。2016/06/13
Yukinco
2
一体村上龍ってオッさんは何を考えてるんだ!かなり性的でグロい内容。でも、、、途中で止める事もできたのに最後まで読んでしまった。自分の中にもそういうものがあるのかと考えさせられた。2021/03/18
はらぼー
1
借りて読んだ。村上龍の小説は初読。あまり好きなタイプの話ではなかったけれど、思うことは色々あった。2013/09/29
ビーフハート
1
初読は刊行当初。作品全体を包むなんとも言えない空気感に圧倒された。今でも読みながら感じたあの緊張感が忘れられない。2003/07/01
r_ymd
0
希望の対義語として出てくる音楽(≒妄想)の海岸を探していたケンジ(つまり生きる希望がなかった?)は,妹との会話の中で音楽の海岸はないことを知り、遂に人生に希望を見出した…ってことなのだろうか? ドス黒い裏社会的な舞台で進むストーリーはやはり村上龍でしかなく,この狂った感じが癖になる.2016/10/18