出版社内容情報
自分を殺すため、全規模試作機(プリント・ブレイン)が起動する
植物状態の正親は、自意識を持つ生命維持装置とつながることで肉体の自由を得た。しかしその技術を使い、病人や死体を軍事利用しようと目論む勢力が現れる。それを知った正親は入院先の病院を脱出するが……。
内容説明
14歳から19歳まで植物状態で入院中の患者・正親は、試作段階の自意識を持つ生命維持装置とつながることで、肉体の自由を得た。しかしその試作機の技術を使い、四肢麻痺の患者や死体を軍事利用しようと目論む勢力が現れる。それを知った正親と自意識を持つ試作機は二人二脚で入院先の病院を脱出するが…。近未来の九州を舞台に、素直さと正直さと少年らしさが輝くエンターテインメントが疾走する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
20
芝村さんらしい設定だ。主人公が社会不適合者っぽいくせに、有能であったりするところも芝村さんらしい。続きが楽しみだ♪2016/10/04
ぺぱごじら
14
芝村ワールドは他作品と共有されていて、マージナルオペレーションが起点となり、まめたんや空の守りなどとも繋がっている。その世界では地殻変動のような国家のパラダイムシフトがあり、それは舞台が東京でも九州でも余り変わらない様子。芝村作品をなんとなく追い続けているこちらは、まるで芝村氏が平行世界から来た人のように見える。それはともかく、ハイテク世界の『人の概念』にはハイテクによって創られたAIも悩みがあるらしい。人の定義は、既にナチスのあの基地外少佐がしてくれたハズだが。(笑)。2016-382016/03/02
外道皇帝
6
プリント・ブレインって一体何だと思ったら布にプリントされた電脳だった。タイトルそのまま。植物状態の寝たきり少年の頭部に取り付いて少年の神経系を支配して動かす。自分で動けない同士が組み合わさって動けるようになって、Win-Winの関係に・・・なるかと思いきやいろいろな問題が。プリント・ブレインを追ってくる敵とは何者か?次巻が待たれる。2016/06/26
ヨイチャー
6
続きが気になる。2016/01/31
でーたべーす
5
うおお続きものか。1の字が見えてなかったw相変わらず近未来を描くのが抜群に上手い。AR眼鏡の利便性なんかがさらっと語られるのなんか素敵。自分が久留米に住んでるのもあって舞台になったのはかなり嬉しかった。続きがめっちゃ気になる!2016/01/29