内容説明
すべてに絶望した少年は、“とある駅”のホームから身を投げた。通過する快速列車に轢かれた―刹那、世界は“色”を失う。モノクロの“異世界”で少年は、絶望の中で生まれた希望と共に、“本当の自分”を取り戻す戦いに挑む。大人気フリーゲーム『排気ガスサークル』へと続く前日譚、“アナザー・デイ”の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
24
どうも、ネットゲームから生まれた作品らしい。ゲーム自信は知らないから、なんの先入観なく読めた。現代社会の暗闇。追い詰められ、心が壊れ、色を失いモノクロと化した世界で、主人公が押さえつけ、隠し、閉じ込めてきたさまざまな感情達が、屑と呼ばれるモノになり、 モノクロの世界を主人公を救わんとする物語。面白い世界観とキャラ達。できれば、ゲーム本編も本にしてほしいなぁ2014/12/03
ぷりけ
2
息子からの借り物。2016/09/11
水無月時計
2
ゲームの方を知って、買ったのですが、このノベライズ版では、ゲームの前のお話が描かれていました。読みながら、」成る程!」と思ったり、「え、嘘でしょう!?」と思ったりして、でもゲームをした、知っている人からすれば納得出来るような内容になっていました。気付けば物語に引き込まれている自分がいました。ますますこの「排気ガスサークル」が好きになりました。2016/03/30
夕顔
2
フリーゲームがとても素敵で素敵で。終わりに浸っている時に本の存在を知り、そして作者執筆だということも知りすぐに購入しました。ゲームでは「こうなのか?」という疑問がとてもいっぱい浮かんでぼんやりとしていた多くのものを、この本で作者がしっかりと世界観を補完してくれていて非常に満足しました。また、全てを補完するわけではなく、謎は謎で置いてくれているあの絶妙なバランスも素晴らしいです。文章の中でキャラクターたちがゲーム同様生き生きと動いていて、文句無しで素敵なものでした。2015/08/25
桃山ソウ
2
元は同名のフリーゲームが原作になっています(ゲームをプレイした後に読んだ方が分かりやすいかと思います)親や周囲による過剰な期待や圧政、暴力。現実世界でも有り得てしまう心の描写や、それを反映するかの様な歪んだ白黒の世界。救いとは、何なのでしょうかね?2014/12/18