角川ｏｎｅテーマ２１ 超・美術館革命―金沢２１世紀美術館の挑戦

蓑 豊【著】

角川書店（2007/05発売）

• サイズ 新書判／ページ数 204p／高さ 18cm
• 商品コード 9784047100954
• NDC分類 706.9
• Cコード C0295

内容説明

１年間の入場者が５～６万人と言われる市立美術館。だが、一般になじみの薄い現代美術を扱う金沢の美術館に、わずか２年あまりで３００万以上もの人びとが訪れた。美術館に革命を起こした「アイデアと情熱」をすべて紹介する。

目次

第１章　美術館が街を変えた
第２章　美術館にも経営哲学を！
第３章　美学と経営はこうして学んだ
第４章　見せ方次第で人は集まる
第５章　本物を見せなければ人間は育たない
第６章　美術と日本人
対談　蓑豊×村上隆
金沢２１世紀美術館年表

著者等紹介

蓑豊［ミノユタカ］
１９４１年、金沢市生まれ。６５年、慶應義塾大学文学部卒業。６９～７１年、カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館（トロント市）東洋部学芸員。７６年、ハーバード大学大学院美術史学部博士課程修了、翌年同大学文学博士号取得。７６～７７年、カナダ・モントリオール美術館東洋部長。７７～８４年、アメリカ・インディアナポリス美術館東洋部長。８５年よりシカゴ美術館に勤務し、中国・日本美術部長、東洋部長（９４年まで）。９５年に帰国後は大阪市立美術館長、全国美術館会議会長などを歴任。２００４年４月「金沢２１世紀美術館」館長に就任。同時に金沢市文化顧問を務め、０５年４月より金沢市助役も務める。０７年４月より「金沢２１世紀美術館」特任館長、大阪市立美術館名誉館長となり、０７年５月より歴史ある世界的なオークションハウスであるサザビーズ北米本社副社長に就任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[masa]

旅先や帰省に絡めてよく美術館へ訪れるが、こんな素晴らしい施設(金沢21世紀美術館)があるとは知らなかった！現代美術専門というと分かりずらく楽しめない印象だが、初代館長・簑氏の「美術館はサービス業である」という想いは、感性が柔軟な子供をリピーターに取り込むことや夜10時閉館といった徹底した顧客思考で、年間5万人が一般的とされる入館者を138万人！も引き寄せた。商才ある人に共通するのは従来ある施設へ別の方向からアプローチして全く違う価値観を持たせてしまうことだ。新幹線に乗って是非とも訪れてみたい！1593

2015/06/12

[ひろ☆]

今年、金沢に行ったら、また行きたいなって思って。 21世紀美術館は確かに面白い！美術に全く興味のない自分がもう一度行きたいと思い、他の美術館にも興味を持ったきっかけ。普通は年間来館者数5万人の美術館に対し、金沢21世紀美術館が、年間145万人の来館者数を呼ぶ為にしたこと。ジャンルは関係なく、やる人はやるし、やらない人はやらない。

2015/02/03

[かっちゃん]

美術館好きで、ビジネス本も好きですが、こういった公立美術館を経営の視点からあまり考えたことがないので新鮮に感じました。 金沢21世紀美術館、是非1度行ってみたいです。

2015/01/18

[おくりゆう]

前から読み続けてきた、TSUTAYA図書館、旭山動物園に続いて、驚異のハコモノシリーズ本？で個人的にとても行きたい美術館。日本と海外の美術館や学芸員の違いや経営者としての視点など、興味深い裏話がたくさんあり、更に行きたい気持ちが強くなりました。

2016/05/22

[巨峰]

金沢２１世紀美術館の成功を描いた新書。１年目に１３８万人、２年目には１５０万人を集客したそうだが、まあ、本当の勝負は５年１０年経ったあとのことでしょう

2012/08/14