角川選書<br> 文房四宝 筆の話

角川選書
文房四宝 筆の話

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047032941
  • NDC分類 728.3
  • Cコード C0371

内容説明

羊などの獣毛、鳥の羽毛、木や草や頭髪など、筆はさまざまな素材で作られる。筆をもつ楽しみは、こうした個性を前に、書風や書体を考え、筆と息のあった書をものすることかもしれない。多種多様な筆をもつ筆者が、手に入りにくい貴重な筆や珍しい筆を含め、日常に使う筆を、それを用いた書と共に紹介する。さらに、購入する際の選び方、紙に向かうときの構え、使用後の手入れと保存など、筆とのつきあい方についても丁寧に説く。

目次

弘法筆をえらぶ
詩にあらわれた毛筆
筆の起源
湖筆よ蘇れ―蘇州湖筆廠訪問
筆匠・思斉を想う
筆の生まれるまで
羊毛の話
わが愛玩の筆
中国の筆鑑賞
変な筆の仲間たち
獣毛の筆
筆を使う

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

12
筆、と一口に言っても、材料から作り方、大きさや太さまで千差万別らしい。毛だけでも、ウサギ、羊、馬、鹿、豚、鼬、猿、鼠の鬚…果ては胎児の髪の毛、自分の髪の毛。草、竹、木。中国の文化大革命の話がここにも出てきた。技術が一旦途絶えそうになるのを決死の想いで継いだ人がいたのだ。日本から持ち込んだ筆を中国の筆工場で見せたとき、熟練の職人が「こんなのはめったにできない」と言って、そっと手に取った話は、何とも言えない気持ちになりました。そして、やはり道具は可愛がってこそ。莫山先生が道具にかける言葉の優しいことときたら。2020/03/21

かざ

0
筆に関する本で一番わかりやすい本だと思います。空海の話しとか、目から鱗です。それにしても、自分より若い方々はもうバクザン先生を知らないようで、ちょっと寂しいです。2012/04/18

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