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業政駈ける

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046532107
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西上野の地侍たちから盟主と仰がれ、信義あふれる心で上杉謙信をも動かした知将、箕輪城主・長野業政。利欲を捨て、国を豊かにし、民の暮らしを守る―。河越夜戦で逝った息子への誓いと上州侍の誇りを胸に、度重なる武田軍の侵攻に敢然と立ち向かった気骨の生涯を描く。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て1988年『花月秘拳行』で作家デビュー。直江兼続の生涯を描いた『天地人』(上・下)が2009年のNHK大河ドラマの原作となり、同作で第13回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

31
上野・箕輪城主の長野業政(業正)の晩年を描いたエンターテインメント時代小説。有力守護大名に挟まれた領主の、領民との関係を重要視する統治の様子がよくわかる。信州・上田の真田幸隆との敵味方を越えた、互いの立場を理解する様子も説得力がある。火坂さんの小説には武士の戦いだけでなく、農民の戦いや経済学的な視点が必ず織り込まれており、それが違和感なく読み進めることができる一つの要因である。大スターではない人物にスポットを当て、「現場の人間の努力と苦悩」を読者に提供する点で岩井三四二さんとともに大切に読みたい作家だ。2012/02/27

あーる。

12
久々の戦国もの。謙信をも動かし信玄が遂に勝てなかった「箕輪城主:長野業政」の晩年を描いた作品。火坂雅志らしい然程有名ではない武将を題材にしているが、300ページということもあってか物語に深みは無かったような…。「天地人」や「軍師の門」のような800ページ以上の作品でないと『読んだぁ~!』という気がしない。いい武将なんだけど、業政は。     はぁ、信長の野望やりたい… 謙信で… 2012/03/02

☆エンジェルよじ☆

11
正直ほとんど知らない武将だけど火坂さんで「武田信玄が勝てなかった男」と帯にあり興味を持った。信玄も謙信もまだ若い頃。智謀で武田軍の侵攻を防いだ業政。できれば河越夜戦前あたりからの話を読みたくなった。2011/05/04

茶幸才斎

7
上野、箕輪城主、長野業政。齢60にしてその武略は変幻自在。意表をつく武田信玄の策に窮地に陥るも、冷静に活路を見出し、電撃的奇襲によって逆に信玄に一泡吹かせる。武田・北条の強敵を前に、西上野の土豪たちをまとめ、自らの誇りを賭けて敢然と立ち向かう。「わしが守らずして、誰が上州侍の誇りを守る。田畑や民の暮らしを守る。待っておれよ、武田晴信……」(p.208)戦国時代といえば、普通、大大名にしか目がいかないものだが、業政のように小さな身代ながら滅法強くて人間的にも魅力的な武将たちが、全国に割拠していたんだろうな。2010/12/21

コウラク

5
業政、駈けてるね~!敵情視察に真田郷へ行ったり、長尾景虎に会いに越後へ行ったり、武田軍へ奇襲したり。城主自らの目で全てを見極め戦う、これが現代なら現場第一主義の熱血社長だ。小領主でありながら、武田信玄と渡りあった男、やはり只者ではない。女性に弱いのも愛嬌。2012/07/01

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