出版社内容情報
「やがて王朝を滅ぼす」と予言された瑯蘭の皇子・太白は、禁忌の赤い瞳をもつ少女・珊瑚と出逢った。都を滅ぼす赤い獣を呼ぶ珊瑚を匿ったために、父である皇帝に二心を疑われた太白は……。中華風ファンタジー!
内容説明
琅蘭帝国には、ひとつの神話がある。滅びと戦を司る天狼君。その化身は右手に瑪瑙を握って生まれる。世が禍で満ちたとき、かの者は赤狼を従え民を導くという。「怪異だ!赤い―けものが…!」皇子太白の率いる琅蘭軍の窮地を救ったのは、赤い翼をもつ狼だった。自らの危機に幾度となく現れる妖獣を前に太白は―。翔べ、さもなくば滅べ。衝撃のエキゾチック・ファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐみこ
1
キャラ名ひねってあるせいか読みにくいのがマイナス点。ルビを…ルビをもっとプリーズ!
ユーグ
0
読者対象がティーンズだからこんなもんかってよくある大切な人はずっと傍にいました系恋愛を混ぜつつ中華なアクションファンタジーが入っている2015/01/11
かずら
0
中華風ファンタジー。得体のしれない娘を拾った王子様。展開は一冊完結でしかできないようなものでなかなか好み。木華黎の行く末が面白かった。こういう役どころのキャラは新鮮。ただ著者の書くファンタジーは世界観を共有していて、過去や未来の話がそれぞれ書かれているんだけど、それぞれの作品が別の作品のネタバレになってるわけでして……。その辺はちょっとがかっかりする。作風だからどうしようもないと思いつつ。2012/11/03
punto
0
追記。2008/01/09
織花
0
黎明を迎える前の、夜。あかい目の娘がもたらすのは天意か運命か、それとも破滅か。じっとりと難しいお話。しかしグランドロマン溢れておりました。珊瑚の思いの振れ幅、一途さはもっとほしかったかも!と思いつつ、天狼星の宿命という筋はおもしろかったです。大幅な流れは大味な味付け。しかしそれが行間を読む楽しみになりつつ、なんだか物足りないのはもっともっと読ませて!という欲望のような気がします。2012/07/12