角川文庫<br> 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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角川文庫
昭和二十年夏、僕は兵士だった

  • 梯 久美子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043944491
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「戦争」という名の青春!俳人・金子兜太、考古学者・大塚初重、俳優・三國連太郎、漫画家・水木しげる、建築家・池田武邦。戦場で青春を送り、あの戦争を生き抜いてきた5人の著名人の苦悩と慟哭の記憶。

梯 久美子[カケハシ クミコ]
著・文・その他

内容説明

かれらもまた、あの夏、ひとりの兵士だった。俳人・金子兜太、考古学者・大塚初重、俳優・三國連太郎、漫画家・水木しげる、建築家・池田武邦。廃墟の中から新しい日本を作り上げた男たちの原点は、太平洋戦争の最前線で戦った日々にあった。何もかも失った若者は、どのようにして人生を立て直したのか。過酷な戦場体験と戦後の軌跡を語り尽くした感動のノンフィクション。巻末に児玉清氏との対談を収録。

目次

賭博、男色、殺人―。南の島でわたしの部下は、何でもありの荒くれ男たち。でもわたしはかれらが好きだった。(金子兜太)
脚にすがってくる兵隊を燃えさかる船底に蹴り落としました。わたしは人を殺したんです。一八歳でした。(大塚初重)
逃げるなら大陸だ。わたしは海峡に小舟で漕ぎ出そうと決めました。徴兵忌避です。女の人が一緒でした。(三國連太郎)
もうねえ、死体慣れしてくるんです。紙くずみたいなもんだな。川を新聞紙が流れてきたのと同じです。(水木しげる)
マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、そして沖縄特攻。二〇歳の頃に経験したことに比べれば、戦後にやったことなんか大したことない。(池田武邦)
すべてを失った若者たちの再生の物語―対談 児玉清×梯久美子

著者等紹介

梯久美子[カケハシクミコ]
1961(昭和36)年、熊本市生まれ。北海道大学文学部卒。編集者を経て文筆業に。2006(平成18)年、初の単行本である『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同作は米・英・仏・伊など世界8か国で翻訳出版されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

395
第2次大戦を生き延び、戦後はそれぞれの分野で功成り名遂げた男たち―金子兜太(俳人)、大塚初重(考古学者)、三國連太郎(俳優)、水木しげる(漫画家)、池田武邦(建築家)―が語る戦争体験。本書は2008年2月~2009年7月まで「本の旅人」に連載されていたようだが、よくぞこうした貴重なインタビューを残しておいてくれたものだ。上記の5人のうち大塚初重と池田武邦は存命だが、他の3人はその後、鬼籍に入った。著者の梯は、あとがきに「かれらが死者に語りかける声を聞くために、インタビューに通っていた」と語るがまさに至言。2018/11/09

yoshida

177
昭和20年夏に兵士だった5名への取材による記録。特に印象深いのは建築家の池田武邦氏。池田氏は軽巡洋艦「矢矧」の乗員としてマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、沖縄海上特攻に参加し九死に一生を得る。彼は戦後に東大に入学する。そこで受けた年下で戦争に参加しなかった学生からの軽蔑や非難。戦争にかかわった人間は悪とされた。開戦前の世を挙げて戦争をやるべきと盛り上がっていた事からの驚くべき転換。恐るべき欺瞞である。日本人はあの戦争の開戦から敗戦に至る経緯を総括せねばならない。まだ経験者が存命な今が最期の機会と思う。労作。2017/11/04

KAZOO

106
梯さんが5人の戦争体験者ー金子兜太、、大塚初重、三國連太郎、水木しげる、池田武邦という著名な人物のインタービューを行ってまとめたものです。本当にすごい体験をしてきているということがよくわかります。人間性もなくなるような状況も出て戦争というものが個人に与えるものがどのようなものかがよくわかります。若い人には読んでほしい本です。2015/08/27

Natsuki

62
金子兜太(俳人)・大塚初重(考古学者)・三國連太郎(俳優)・水木しげる(漫画家)・池田武邦(建築家)。終戦時に18歳から26歳だった5氏。あの夏、ひとりの兵士だった彼らへのインタビューをまとめた一冊。それぞれ場所も立場も違うけれど、生きて終戦を迎えた兵士たち。過酷な戦場での体験は、戦後の彼らにも多大な影響を及ぼしている。戦後どれだけの時を経ようとも、自分の周りで亡くなっていった死者たちを忘れることはない。むしろ、共に戦後を生きていると言ってもいいのかもしれない。巻末には児玉清氏と著者の対談を収録。2015/08/08

かおりんご

48
五人の著名人による戦争体験。志願兵だったり、徴兵だったり、いろんな立場から語られるのが興味深かった。確かに、戦争はよくないし、もう二度と繰り返すべきではないと思うけれど、頭ごなしに太平洋戦争を否定するのは違うなと感じた。だって、その時代に、自分の命を賭けて戦い抜いた人たちがいたのだから。その人たちや、死んでいった方たちを批判するのは、おかしいと思う。やはり、戦後の歴史教育が自虐過ぎたのが原因か?2014/12/13

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