内容説明
両親にはもちろん、兄弟にも周りのみんなにも公認の恋人同士―康夫とセツ子。一人娘であるセツ子の家で同棲するようになって数年。だがセツ子に、義理がらみの見合い話が持ちこまれたことで、平穏な日々が大転換する。見合いの相手は年商30億、颯爽たる若き実業家であったのだ…!舞台を東京から京都へうつし、世をはばかるふたりの思いはつのりにつのる。反対ひとつなく、祝福された過保護の恋人たちであればこそ逃げなければならない〈青春像〉を描いた、大傑国。つかこうへいが満を持しておくる、これぞ青春、これぞ映画、の物語。