内容説明
1941(昭和16)年10月20日―太平洋戦争開戦の2か月ほど前。ドイツ北部に位置するブレーメルハーフエンの浜辺に、大日本帝国海軍潜水艦イ―27号がひそかに近づいていた。海軍選りぬきの精鋭20人によって、艦は「日本の存亡にかかわる重大機密」を運んできていた。同日午前6時。出迎えたナチス親衛隊の前に、漆黒の髪と瞳をもった将校服姿の女性が降り立った。海軍大佐・髪百合子であった。第二次世界大戦の日本と世界に、壮大なフィクションを重ね、愛と祖国、そして生の意味を問う。つかこうへい、渾身の長編。待望の文庫化。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シン
2
初めてつかこうへいさんの作品を読ませていただきました。演劇好きというより歴史好きで内容に興味を持ち、読みました。フィクションではありますが、あたかも現実であるかのようにストーリーが展開され、一気に読み上げてしまいました。おかげで少し寝不足です。下巻を読むのが楽しみです。2012/10/10
碧子
1
初めてのつかこうへい作品。おもしろい。恨一郎、百合子はどうなっていくのか。エンジェルも。すんごいフィクション。下巻も読みます。感想はそれから。2015/06/02
鈴月
1
北区AKT STAGEの舞台を観て、読もうと思ってでした。父から譲り受けてた幾つものつか作品のひとつでもあります。原作と舞台と設定は様々に変わっているけれど、そんなものに霞まない深く大きい物語。伝えたい想いはやっぱりたったひとつになっていく気がしてなりません。今この国に生きているからこそ、きちんと向き合いたい歴史があります。伝えるべく歴史にしたい今があります。2012/08/08
なっこ
1
舞台を見に行くために、予習。なんのこだわりもなく見に行くつもりだったのに、追悼公演になってしまった。2010/07/18
まつ
0
星☆☆☆☆