内容説明
資産家の妻が二階からつき落とされて死亡、お手伝いの娘が逮捕された。だが娘には事件当夜の記憶がない。ルナチズムと呼ばれる夢中遊行症患者だったのだ。おしどり弁護脂魁夫妻の懸命の活躍でからくも娘は殺人罪を免れたのだが…。法延で争われる真実とは何なのか？法延を舞題に人間たちが織りなす虚々実々の駆け引きと悲喜劇、そしてその意外な幕切れを鮮やかに描く異色の連作ミステリー。
目次
異教徒の鎖
身勝手な錯覚
月を求めて歩く女
嘘つきゲーム
罪な女
春笑う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
muhco
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善人って損よね～。物事を疑って見ろ、という作者の意志がヒシヒシと伝わってくる。ただわかり易くしてるとはいえ主人公良い人すぎやわ。もっと疑えよ、もう。
