感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
24
初め「思想の偏った人たちによる首相官邸襲撃の話なんかな?それやったら興味薄かも…」と思いながら読み進めると、だんだん面白いことになってきた!?保守系与党と共産・社会系の連合政党がギリギリのところで入れ替わった選挙。共産系首相が誕生するはずが、天皇から任命される直前に、前・総理&副総理が拉致され、任命の儀式が行えない!一方で、共産党員による最高裁判事殺害事件までデッチ上げられ、前与党による非合法な巻き返しというか、妨害行為が凄まじく…そんなことができてしまう権力、そこまでしても取り返したい権力、恐ろしやー。2022/12/21
kenpapa
1
再読。保守権力の陰謀により非常戒厳事態となった日本で二つの内閣が誕生するという奇抜な発想の作品。弁護士作家ならではの法律知識により憲法の死角を利用した面白い小説です。2018/12/28