感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
48
【再読】ムツゴウロウさんのデビュー作。どことなく、同じ東大卒の宮脇俊三氏の文体を思い出す筆致。微生物からイソギンチャク、ヒトデ、ミミズを含めた動物を食べる好奇心と行動力がすごい。のちの動物王国での氏の姿から、行動生態学者だと思っていたが、動物実験に明け暮れた大学時代の基礎生命学で生物の身体の中まで熟知したうえでのことだと、本書を読むと理解できる。本書のタイトルが、第1章の精子を電子顕微鏡で観察した際の著者の思いであったことも頷ける。ただ、性教育も含めた著者の教育方針は賛否が別れるかも知れない。2023/12/26
山口透析鉄
19
最初に読んだのは中学生くらいで、畑氏の本、古書の文庫本でけっこう、読みましたね。 これはまだ記録映画とかを作っている頃に書いた本で、私が読んだのは別会社の文庫本だったような気がします。 TVに出ていない頃の畑氏の方が、個人的には好きでしたね。 エッセイ関連の賞も取っていて、そういうのもあって、独立されたのでしょうね。1982/02/27
yuma6287
4
動物への愛着とムツゴロウの異常性が伺える一冊。動物を通じ物を言う作品や、映像記録の為に格闘したエッセイが収録されている。ムツゴロウさんの一面を知るのにも良い本。文章が読みやすい。ネンブツダイを映像に収める為に格闘する八丈日記と研究で知り合った人々を綴った動物と友人たち。のエッセイが面白い。寺田寅彦に続き、彼も国政を批判していたので、科学者というのはそういう人種なんだなと思った。訃報に伴い折角だしと手に取った一冊。デビュー作とは後々知った。2023/12/31
ふ
2
会社にお勤めしていた頃のムツゴロウさんの様子を知ることができます。やっぱり普通じゃない(笑)。めぐりあえた動物たちの味…凄いです。2015/06/10
つちのこ
1
角川文庫版。1981年頃読了
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