角川文庫<br> 黒ん坊

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角川文庫
黒ん坊

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784041245101
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃま坊

16
大掃除していたら出てきた珍本。「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」ロックリートーマスを読んだ時に探していたのだが、今やどこの図書館にも置いてない。全集にも入っていない。毎日新聞社から出版された小説なのに絶版。差別用語と排泄物ネタのせいか。70年代ユーモア作家として人気があった狐狸庵先生だが、あの時代はこれが許されたのだろうな。本能寺の変から秀吉大返し、山崎の合戦と続く時代背景に、黒人ツンパと忍者猿飛佐助らが活躍する。2020/07/01

rokoroko

11
織田信長が黒人を見たことがあったのかないのか知らない。タイトルも今では受け入れられないし内容も酷い。遠藤氏が笑いながら書いたかもしれないが主人公の名前がツンパだとか信長の前で放屁するとか、さいたまの図書館で一冊しか所蔵してないわけが判る。ゲームなどの画像で信長の傍に控える黒人をみて想像してた内容ではなかった。中高と愛読してた遠藤周作氏・・45年経って読みなおして魂消てしまった。遊び心といってもこの差別感は受け入れられない2019/07/06

c

1
「放屁という覚醒」という本で取り上げられていたので読んでみると、驚いた。小学生レベルの下ネタだらけ。遠藤周作が雅号に「雲谷斎(うんこくさい)」を名乗ったスカトロジスト…というより、文学者として功を上げて尚、幼稚な肛門期的執着に拘った作家というのは一般教養だが、まさかこれほどとは。主人公の黒人青年の「ツンパ」という名前が既にパンツの逆さ読みだし、作中「黒ん坊」と呼ばれる彼の姿もまた、黒く長い一本糞のメタファーであろう。タイトルからして当然文庫では絶版だが、幾ら牧歌的な時代とはいえ、差別的含意は更に酷い。2013/07/25

tcmatsu

1
本能寺の変で自害したはずの織田信長が生きていた! 奇想天外な時代設定。宣教師と共に望まない旅を続け、日本にやってきた心優しい黒ん坊ツンパ。 彼は純真な心を持つが故、利用され、人間の醜い争いに巻き込まれていく。 と書くと純文学と勘違いされるかも知れませんが、そこは周作先生。 笑いあり、スカトロジーありのユーモア小説なのであります。 中盤にかけ、武家の娘ゆき様や乙吉との交流のシーンが描かれる。この何気ない日常を通じて「人間の幸せ」とは何か?を問われているような気がした。 そして、最後にツンパがとった行動とは?

都市

0
再読2023/05/16

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