角川oneテーマ21<br> 科学と人間の不協和音

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角川oneテーマ21
科学と人間の不協和音

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041101117
  • NDC分類 404
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜ科学が人間を傷つけてしまうのか――「科学不信」の根源を問う。

欲望の道具として消費され、ときに人間を傷つけさえする現代科学。戦争や市場経済に翻弄されてきたその”危うさ”を科学者自身が再検証し、原発事故のあと目指すべき「地上資源文明」への転換を構想する。

内容説明

現代科学の“危うさ”を検証しポスト原発事故の科学を構想する。

目次

はじめに
第1章 “科学者”と“素人”のあいだの深い溝
第2章 役に立たない科学の居場所
第3章 欲望と科学の共犯関係
第4章 科学という神話、科学という宗教
第5章 科学を支えるもの、科学を縛るもの
終章 地下資源文明から地上資源文明へ―原発事故後の科学

著者等紹介

池内了[イケウチサトル]
1944年、兵庫県生まれ。67年、京都大学理学部物理学科卒業、72年、同大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士(物理学)。国立天文台教授、名古屋大学大学院教授、早稲田大学特任教授などを経て、総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ポカホンタス

6
科学とはなにか、あるべき姿とはどのようなものか。わかりやすく丹念に語られる科学論。するすると読め、この領域についてのおおまかなオリエンテーションが得られる。けれどどこか物足りなさを感じる。そこが科学論の難しいところなのかもしれない。そもそも合理性を追求する科学を対象とした論は宿命的に合理的であらねばならず、毒気が抜かれすぎてしまうのかも。2012/04/17

むとうさん

5
『疑似科学入門』の予防原則振りかざし姿勢には閉口していたが、それが原発事故でふっきれてしまったらしい本。頑張って「中立的」に書こうとはしているようだが、原発事故の下りや清く貧しく云々など、著者の裏に見える主張が見え隠れ。問題は著者が「科学者」であること。自分の書いてきた「科学者」批判にご自身の研究生活は耐えられるのか?この辺を振り返った記述がもっとあれば印象も違ったんだろうけども。結局は「科学」ではなく「科学者」の問題、もっと言えば政治や経済の問題に帰着するんで、科学者はもっと科学で遊んでてください。2013/03/06

sho_kotsu

5
現代人は、科学が絶対的なものであるという信仰にも似た幻想を持ちがちである。しかし、「技術は現実との『妥協』の上で成立しており、科学者はそれをはっきり認識して、『ここまでしか安全は保証されていない』と社会に伝えるという義務がある(本文より)」。科学者の立場から科学の限界を積極的に伝えていくことがこれからは求められる。近年の科学は経済論理に組み込まれてきている。特に日本では科学と技術を混同されがちであり、技術優先、過度な実用主義に陥らないよう、科学者自身が自主的に科学の価値中立性を守っていく必要がある。2012/05/08

ジュール リブレ

5
日本では、科学技術を一口で呼ぶ習慣だが、それは技術の推進を意味し、科学はその補完物とみなされてきた。そして、科学は宗教となり、科学者が臆面もなく、神に代わって安全を保証してきた。その中で起きた福島原発事故。現代社会が科学に依存しつつも、不完全さに目を閉じてきた経緯がよく書かれている。批評に終わってしまっている点が残念かな。ここを踏み台にして、次のステップをどうするか。みんなが悩んでいる問題だけど。(考えている人は少なくて人任せっていうのもあるのかもしれないけど) 2012/04/20

mawaji

5
ポスト原発事故の科学と人間のかかわりについて日経夕刊に著者が寄稿していたコラムを読んで本書を手に取りました。エジソンの頃の「必要は発明の母」の時代から、それこそスティーブ・ジョブスの言う「発明は必要の母」の時代になって、見回してみると確かにあまり必要のないモノに溢れている現状を反省。後半はやや難しい展開でしたが、ちょっと長めの「はじめに」の文章に著者の思いが集約されているようでした。2012/03/29

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