内容説明
由緒正しきメソポタミアン・ブルーの一族は名門猫の一族。伯爵夫人のお屋敷から外にでることなく暮らしていたが、バージャックだけは外界にあこがれていた。バージャックの夢は勇猛果敢な先祖のジャラールのように未知の世界での冒険だった。バージャックはジェラールの幻に敵と戦う七つの技を教わる。猫が主人公の、不思議とオリエンタルな雰囲気の漂う、モダン・ファンタジー。
著者等紹介
サイード，Ｓ．Ｆ．［サイード，Ｓ．Ｆ．］［Ｓａｉｄ，Ｓ．Ｆ．］
１９６７年、レバノン、ベイルート生まれ。バージャックと同じメソポタミアの先祖を持つが、２歳からロンドン在住。『バージャック―メソポタミアン・ブルーの影』で２００３年ネスレスマティーブック金賞受賞
金原瑞人［カネハラミズヒト］
１９５４年、岡山県に生まれる。法政大学教授、翻訳家
相山夏奏［アイヤマカナデ］
神戸に生まれる。神戸女学院大学卒業。イギリスローハンプトン大学大学院児童文学学科修士課程に学ぶ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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サラサラココ
4
子どもが「アウトローの掟」を手に取ったら、2巻だったのであわてて1巻を調達。表紙は似ている。猫のサバイバル。2022/12/11
Mipo
3
主人公パージャックは、由緒あるメソポタミアン・ブルーの一族に連なるネコで伯爵夫人の屋敷に暮らしている。先祖のジャラールにまつわる物語を聞いて以来外界に憧れるが、他の家族は物語を作り話だとしてその想いを相手にしない。そもそも、パージャックは目の色が家族と違うからと邪険にあつかわれ話をきいてもらえないのだった。それでも使命を感じ外に出てみると－－。パージャックが憧れの人から〈七つの技〉を伝授される場面が嬉しい。ひとりじゃない！と勇気を貰える冒険物語は、ナツメヤシとシナモンの香りが漂っていて雰囲気がいい。2024/03/09
プンヴァ
1
由緒正しき猫の一族は、お屋敷から出ることなく過ごしていましたが・・・。とても面白かったです。白黒猫の「あんたがどんなに由緒正しかろうが、どこから来ようが、そんなの知るもんですか。肝心なのは、なにをするかってことよ」というセリフが印象的です。2014/09/23
あられ
1
表紙にひとめ惚れ。猫猫猫、猫猫猫の物語。猫にも家猫、ノラ猫、いろいろある訳で。あるお屋敷で飼い猫として過していた主人公もとい主猫公が家族を救うため、お屋敷の塀を乗り越える！ そこからの冒険。ご先祖さまとの夢のなかでの対面がファンタジックだった。続編もセットで読んだ。おもしろかったから♪2012/01/22
かねかね
1
猫好きならば読むべし！ 解決されない謎がまだまだあるので、続きが気になってしまいます。発行年を見るともうそろそろ出版されてても良い筈なんですが……大人の事情で中止とかになってないですよね(^_^;)2010/09/17
