内容説明
人生の中で、本当に大切なものはなに?若くして国を治めることになったアンブラ王女は、よき女公になろうと、隣国エバーニアの王子たちから、芸術、学問、政治について学びます。4人の王子は、それぞれの得意分野を、アンブラにおしえるのですが…。小学中級から。
著者等紹介
ローレンス,アン[ローレンス,アン][Laurence,Ann]
本名、アン・マーガレット・ローレンス。1942年、イギリス、ハートフォードシャーに生まれる。1964年にサウサンプトン大学を卒業後、1966年から1971年まで教職に就く。結婚後、創作活動をはじめる。1981年、『五月の鷹』でガーディアン賞次席受賞。民話や伝説を素材にして独自の物語を生みだすことを得意とした。1987年5月、没
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山県に生まれる。法政大学英文学専攻博士課程修了。現在、法政大学教授
佐竹美保[サタケミホ]
1957年、富山県に生まれる。「奇想天外」の仕事を皮切りに、SF、ファンタジーの分野で多数の作品を手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
14
小さな公国の若き女公アンブラは隣国の4人の王子からそれぞれ自らが一番大事だと考える、芸術を、学問を、政治を伝授されながら、人として君主として成長していく。アンブラはそれら得た知識を自分の国を治めるのにフルに活用していくのだが、もちろん王子たちにはそれぞれに思惑があった…。ひと味ちがったお姫様物語。なかなか興味深かった。2017/07/14
timeturner
5
面白かった。これって、王は出過ぎずに民意を代表する議会の意見を尊重し、芸術や学問に親しみ、国の象徴として恥ずかしくない生き方をしなさいよと英国王室に釘を刺してるのかな。老女公はヴィクトリア女王、クロービスはアルバート公の雰囲気。2022/08/18
はしめ
2
好きです。好きなんです。力強い構造。そこに乗っかった人の心。それなのに、これまでに2度手放し、また購入できた。もう出会えないかと思っていた愛すべき物語。2024/02/01
りん
2
図書館にて。 年に一回くらい読みたくなる本。そろそろ購入してもいいかなと迷っております… ヨーロッパのどこかの小国、という設定。 小さな公国の若き女公アンブラと隣の国の4人の王子、4人の王子がそれぞれアンブラに影響を与えそれが公国にも影響を与え…という安定調和の物語なのですが、今読むと意外と政治のことにも突っ込んでいて面白い。 あとはこの安定調和さが癒されるので時々無性に読みたくなります。2017/09/08
まつりか
1
普通にラブストーリーでびっくり笑 佐竹美保さんのイラストが好きで手に取りましたが、内容も教訓あり、ドキドキありと楽しめました。