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出版社内容情報
天皇陵古墳の論考や古事記・日本書紀、邪馬台国の謎に迫ってきた考古学の第一人者が、80余年の人生で出会った「忘れえぬ人」たちとの交流を達意の文章でつづる。西日本新聞連載コラムの待望の書籍化。
登場する50人余は、司馬遼太郎や松本清張、黒岩重吾ら考古学に造詣の深かった作家から、騎馬民族国家説で有名な先輩学者の江上波夫、ライバルだった国立民俗歴史博物館長の佐原眞、市井の研究者として北九州の遺跡発掘に命を捧げた原田大六、いとこでイタリア文学者の須賀敦子、歌人の俵万智、女優の宮崎美子までと多士済々。戦後考古学史としても読める珠玉のエッセーだ。
内容説明
司馬遼太郎、松本清張、須賀敦子、俵万智、時実新子、江上波夫、佐原眞、黒岩重吾…。著者の考古学を豊かにした忘れえぬ人。
目次
山本有三さん
松本清張さん
司馬遼太郎さん
久留米の地下足袋の行商人
山口麻太郎さんと宮本常一さん
瀬之口伝九郎さん
河口貞徳さんと日高健治さん
賀川光夫さん
原口長之さん
王士倫さんと植薄清重さん〔ほか〕
著者等紹介
森浩一[モリコウイチ]
同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史学専攻。1928年大阪市生まれ、同志社大学大学院修士課程修了。72年から同大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
83
亡くなった友、知り合いの回想録。 考古学会の大御所だった著者もすでに故人。 イタリア文学の須賀敦子さんとはいとこ同士だったそうで、びっくり。 著者と人類学者の大林太良さん、イメージダブるなあ、と思ってたら、やはり仲が良かったそうで。 司馬遼、松本清張あたりはギンギンな印象2021/06/08
おらひらお
5
森浩一先生の人生の中で印象深かった人物を紹介した一冊です。九州の人がお多いのが特徴ですが、旅の途中に弁当を分けてくれた人なども紹介されています。ぼくも名前だけ知っている人が紹介されていて、あらたな一面を知ることが出来るのもこの本の特徴と言えそうです。2015/02/02
笛吹岬
0
考古学が民俗学、歴史学とともに民間の学問として発展してきたとおり、今では意外とも見える経歴の人たちとの交流も見られて興味深い。企業人、自治体の首長等々。ただ、意外なのは、著者が日本年号を使っていること。2013/04/06