出版社内容情報
【文学/日本文学評論随筆その他】東京帝大講師から新聞記者に転じた夏目漱石。読売との引き抜き合戦で朝日が勝ったのは給料の額だった。40歳、筆一本で立った漱石の言文一致体の近代小説と、正岡子規、上田万年、池辺三山ら漱石を支えた人々、大衆社会の形成とともに成長した朝日新聞のメディアビジネスをビビッドに描く。
山口謠司[ヤマグチヨウジ]
著・文・その他
内容説明
「朝日新聞」と「読売新聞」のスカウト合戦の末、朝日が迎えた夏目漱石。一〇〇年経っても古びない国民的作家の魅力とは?文豪・漱石誕生の秘密とは?明治後期から大正へと、日本に大衆社会が生まれつつあった。そんな時代、だれもがわかる漱石の文章が人びとの“こころ”を掴んだ。漱石スタイルの文章を生んだ“三人の男”、正岡子規、上田万年、池辺三山。そして、大阪から東京に進出し、漱石を起用して読者拡大に乗り出した新興「朝日新聞」。漱石を取り巻く文学者、新聞人、政治家、資本家たちが織りなす人間模様を描く。
目次
第1章 漱石の「文体」が、漱石の朝日新聞入社を実現させた!
第2章 朝日新聞、大阪から東京に根を下ろし大新聞を目指す
第3章 とにかくお金が必要だ!
第4章 三人の男
第5章 今日も原稿用紙のマス目を埋めていく
第6章 友は死ぬ 弟子たちが育っていく
著者等紹介
山口謠司[ヤマグチヨウジ]
1963年、長崎県生まれ。大東文化大学文学部中国文学科准教授。同大大学院で博士号(中国学)。英国ケンブリッジ大学兼任研究員。フランス国立社会科学高等研究院に学ぶ。2017年、『日本語を作った男 上田万年とその時代』で第29回和辻哲郎文化賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
Willie the Wildcat
佐島楓
ホシ
なななな